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ノート

7千手:2009/02/11(水) 10:18:47
[つづき]
さて、ここで問題にする最初の物語は、すでに第三章第六節で紹介したものである。
すなわち、鬼神の祭官たちの求めに応じて、自分の妻を生贄にしようとしたシュラッダーの奴隷、
マヌの説話がそれだ。ここではメカニズムは歯止めを失い、致命的な暴走状態に陥っている。
もしもマヌが最後までやり遂げず、突如として人間性に目覚めたならば、彼は供犠の法に背くことになり、
ヴァルナの縛めに落ちることになるだろう。そこで彼はためらわずに最後までやり抜こうとする。
するとそこに、ミトラでもヴァルナでもない神が突然現われ、憐れみの情からこの恐るべきディレンマを
率先して打ち破ると、さらにその責任を取り、たとえ供犠が行なわれなくてもマヌはその恩恵に
浴するだろうと決定したのである。この神とはまさにインドラにほかならない。
(同前)


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