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ノート

42千手:2009/04/29(水) 21:49:35
上橋菜穂子『精霊の守り人』的確でまた冒険物語として面白いのはそれとして、文化事象の解釈としても新しいところがある。
村境などにあるしめ縄に鳥の骨が挟まれていることがある。
1.村に侵入しようとする悪霊に「お前もこうなるぞ」と脅して帰らせる。
2.村に侵入入ろうとする悪霊に、美味しいものを食べてもらって、お引き取りを願う。
 普通はこんな風に解釈されるだろう。
上掲書が示唆しているのは、
3.村の安寧を成立させる出来事が成立するために不可欠な存在である鳥そのものの霊威によって、悪意ある侵入者を防ぐとともに、鳥の崇高な使命を村人の記憶に残す。
 文化人類学者が単に知識として知っていることを越えて、具体的に思考できているところが少しだがある。


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