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ノート

30千手:2009/03/10(火) 01:08:41
『土佐日記』は貫之の土佐との別れを書き遺したものだが、ここにはひと土地(地域)との関わりの最も本質的なものがあると思う。
ひとつ別れの視線であること。その土地から永遠に別れる者の視線で描かれていること。
そしてその土地に心を、断つに断ち難い思いを残していること。
 この観点は、ある地域についての語りの最も本質的なものを含んでいるであろう。
 ひとは、この世を去る時、おそらくこの観点をもつ。

貫之は、任地の土佐で、ひとりの娘を亡くした。その地で埋葬したのであろう。
しかしやがて年月がすぎ、国守としての任期が終わる。土佐を離れ、京に戻らなければならない。
その辛さ、別れがたさ。

この思いこそ地域学のテーマではないか。最も重要なテーマのひとつのはずだ。


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