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ノート

29千手:2009/03/09(月) 19:19:10
『土佐日記』(岩波文庫pp.44-45)
>おもしろきところに船をよせて、「こゝやいどこ。」と問ひければ、「土佐の泊。」といひけり。
むかし、土佐といひけるところに住みける女、この船にまじれりけり。そが言ひけらく、
「昔、しばしありし所の●なくひ●にぞあなる。あはれ。」といひて、詠めるうた、
  としごろをすみしところのなにしおへばきよるなみをもあはれとぞみる
とぞいへる。

この「なくひ」のところ、脚注は<意味不明。文意から考えると、「同じ名」「似た名」の意と思われる>と記し、さらに補注を付けている。
その補注も優れた説がないことを記している。
 だがわたしの考えだとこれは簡単なことなのだ。
 つまり「なくひ」=「名食ひ」なのだ。
 むかし人がしばしばやっていた「名食い」をしているのだ、と訳せるだろうか。
有名な土地の地名を食って、別の土地名前にしてしまうというやり方だ。今で言えば「田園調布」というなをどこかの町名に付けてしまう、というようなやり方だ。
このことを「なくひ」と言っていたのではないか。 あるいは民俗例があるかもしれないが、今はそれを探すひまがない。
だがほとんど確かなことだと思える。


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