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ノート

23千手:2009/03/07(土) 01:46:36
今西錦司「自然学の提唱」
>形態にしろ行動にしろ、この突然変異が適者である場合にのみ、彼は競争に勝ちのこることになるのだが、
その反面において生存競争に破れたものの死滅ということが、いつも考えられている。神様はつねに
エリートの味方をしているということだ。そのへんのところが、キリスト教徒である西欧人には魅力的なのか、
今年はダーウィン没後一〇一年目だがいまだに共鳴者がたえない。(pp.277-278)
 これは今西がダーウィン進化論の説明をしているところだが、ダーウィンの「エリートが適者だ」という論理に対して
ニーチェは正反対の主張をする。「月並みな(平凡な)者(群をなす弱者たち)がもっとも適応しやすいのだ」と。
 社会ダーウィニズムの主張を容れて「白人がもっとも進化した生物だ」という主張を認めるとして、このことは
ニーチェ的な見方からすれば、「白人がもっとも平凡な生物だ」という意味になる。
 このニーチェの見方があまり人に知られていないのは、ニーチェのいう「強者」の像の方が
ほとんど理解されないからであろう。


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