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:
名無しさん
:2007/04/02(月) 10:06:56
2006年02月03日 [近頃思うこと]
早春賦
明日は立春です。大寒から立春までが、日本では一年のうちで最も寒い季節です。ですから、立春を過ぎると少しずつ寒さが緩み始め、春の気配が忍び入ってくます。したがって、東洋では「立春から立夏まで」を「春」とします。でも、実際は、まだまだ寒い日が続きますね。ですから、「暦の上では、今日から春です。」という言い方をすることが多いですね。その頃に思わず歌いだす歌に、「早春賦」という歌があります。これは、歌詞が文語体ですが、なんとなくイメージがわきます。春の予感を感じます。作詞は、吉丸一昌という人です。彼は、大分県の下級武士の家に生まれ、苦学しながら大分中学、熊本の旧制五高に進みます。五高の教授には、夏目漱石、湯原元一、小泉八雲などがおり、特に夏目漱石との出会いは、のちの一昌の進路を決定づけています。卒業後は、東京帝国大学(現東京大学)の国文科へと進みました。この頃から一昌は『修養塾』と称して少年10名と生活を共にし、勉学から衣食住、就職にいたるまで世話をしたり、東京で丁稚奉公している地方出身の少年や中学に行けない少年のために下谷中等夜学校を開設するなど少年の育成に力を注いでいます。大学を卒業すると東京府立第三中学校(現両国高校)の教諭となり、芥川龍之介を教えています。そして、東京音楽学校(現東京芸大)の教授に招かれ、43歳という余りにも短い生涯を終えました。常に、義理と人情に厚く、常に貧しい人たちに温かい気持ちで接したそうです。作曲をした中田章は、以前にブログでも書いた、「証城寺の狸ばやし」をはじめとして、「夏の思いで」「めだかの学校」など数々の童謡を作曲した中田喜直のお父さんです。また、パイプオルガン奏者としても有名であったそうです。この早春賦は、子どもの頃に習って、歌詞がよくわからず、耳で覚えていて、文の切れ目や、意味を取り違えていた部分の多い曲の一つです。今になると、しみじみ、この歌詞を味わうことができます。また、自分なりの味わい方ができるようになりました。(本当の意味は、違うかもしれませんが)
1.春は名のみの 風の寒さや 谷の鶯(うぐいす) 歌は思えど
時にあらずと 声も立てず 時にあらずと 声も立てず
ちょうど、今頃の風情ですね。暦の上では春になったといっても、まだまだ風が冷たく、寒く感じます。谷で冬を越した鶯が、春になって里に下りて、あの美しい声で春を告げようと思っています。しかし、まだ、風が冷たく、春にはもう少しだということで、まだその時ではないということで、鳴き出すのをやめて、声を潜めて、春をじっと待っている。という情景が目に浮かびます。
2.氷解け去り 葦(あし)は角(つの)ぐむ さては時ぞと 思うあやにく
今日もきのうも 雪の空 今日もきのうも 雪の空
池に張った氷は解け始め、そこに生えている葦の芽が出始めてきました。さあ、やっと春が来たかな、と思いきや、昨日も今日もまだ空はどんよりして、雪が舞っています。明日は、晴れるかなと思いながら、空を眺めています。
3.春と聞かねば 知らでありしを 聞けば急かるる(せかるる)
胸の思(おもい)を いかにせよとの この頃か いかにせよとの この頃か
暦の上ではもう春になったよと聞かなければ、そんな気持ちにはならなかったのに、聞いてしまったので、もう、春が待ち遠しくなってしまい、この待ち焦がれる思いをどう晴らしたらいいかわからないくらい、最近の季節の変わりの遅さであろうか。立春と聞くと、私も、こんな思いになります。
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