エスペラントの言語学的不備として、やや顕著と思われるものに受動態があります。
受動態は「estas + 動詞-受動分詞-a」で表されます。
長いですね。
アルカでは「動詞 + yu」だけで簡単なのですが。
estasの部分で時制情報、受動分詞の部分でアスペクト情報を表します。
ただ、受動分詞部分は必然的にatならば現行、itならば完了、otならば将前という情報が含まれることになります。
つまり、muso estis mang^ataは、"rat was being eaten"(鼠は食べられていた)になってしまい、
アスペクト情報なしの"rat was eaten"(鼠は食べられた)を表すことは出来ません。
仮に、muso estis mang^ataは"rat was eaten"も含むとしても、それでは曖昧というものです。
アルカの場合、"rat was eaten"は"kamt xon-a yu"(鼠 食べた られ)、
"rat was being eaten"は"kamt xon-as yu"(鼠 食べていた られ)で簡単なのですが。