したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

エスペラントの思想と国家権力

68Kia-kablo-mi-estu?:2007/03/14(水) 22:01:21 ID:POgwMc5E
民族共同体と国家とは本来的には起源は同じものではありません。
国家は極めて人為的な産物でさらに人為的再生産物です。
血縁的氏族社会の外延的に発展した民族共同体はそれ自体国家の特徴を備えるには
その契機となるのは外部共同体との接触です。特に戦争という最悪の「交流」は
特定の指導者集団とその階層化と指導から支配的徴の顕在化と定着化をもたらし、
彼らの主導による共同体の急速な組織化が進行します。
そして戦争の収束後はそれが一時的であっても社会秩序維持の名目で民衆から武器を
「回収」すると同時に常備軍を創設または既に存在している場合はその更なる強化を
図ります。民主主義的またはそれに代わる権力のチェック機能が働かなければ、
共同体の指導者集団は容易に支配階級に転化します。

国家の誕生です。

そして、権力を持ったものは必ず腐敗します。
とくに、絶対権力は絶対必ず腐敗します。

腐敗を覆い隠すためには、暴力装置による支配だけではその権力を長く堅持する
には十分とは言えません。
そこで、権力者並びにその同盟者達は自分の階級支配を正当化し被支配階級の少なくとも
多数を納得させる思想が必ず必要になります。
多くの場合は民族の言い伝えや歴史から権力者達にとって支配を正当化できる神話を
作り上げます。特に権力者達による一神教の採用は民族意識の高揚には「もってこい」
のものでした。
このことは、民族共同体からそのまま国家に移行した場合はそれほど難しいものでは
ありませんでしたが、他の共同体との接触という媒介に因ってしか多くの場合は成立できない
宿命を持つ支配階級により仕立て上げられた国家が「運命共同体」であるとその構成員に
思い込ませるのは更なる施策が必要でした。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板