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エスペラントの思想と国家権力
64
:
Kia-kablo-mi-estu?
:2007/02/23(金) 22:14:22 ID:7MIdPBV2
問題なのは国家と言う人類史において必然的に生まれた「共同体」の管理をめぐる、
換言すれば、国家権力の行使がどのような仕組みで為されているかという問題です。
人類の歴史において、管理の問題は「共同体」の出現と同時に現れました。
血縁的共同体に始まり、現代の民主主義国家に至るまで管理の歴史は長く困難な
道のりをたどりました。
そして、地球温暖化が人類の行く手に暗影を落としているにも拘らず、地球の効果的な
管理方法についても未だ未知の領域です。
地球は未だに諸国家間の利害の対立という根本的な問題を解決する最終的答えを見出せ
ないでいます。
国家の誕生はかなり古く遡ることが出来ますが、それでも10万年以上の人類史から見れば
せいぜい数千年といった相対的には短い期間です。
では、国家という「共同体」と国家が出現する以前の「共同体」とは決定的に如何違うのでしょうか。
そもそも近代国家にしても王政から共和制、別な分類法を用いるなら独裁国家から民主主義
国家やその中間に位置する国家など様々です。
先に私は共同体を維持するために常にアイデンティティーが必要になったと書きました。
それが、血縁や共通の生活様式に代表されるもので、後々文化という表現されるものに
なるのであるが、その形成に決定的やくわりを担ったものが言語だったのです。
文化の空間的時間的広がり、換言すれば文化の共同体内は勿論のこと、時には共同体外部
にまで、また世代を超えて引き継がれ伝統を形成することにもなる文化の伝達を可能にしたのは
人間の言語(活動)に他なりません。
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