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エスペラント改造論

74Kia-kablo-mi-estu?:2007/01/30(火) 08:18:21
松戸さんのご心配は、よく分かります。
エスペラントを広めようとする運動はそれが世に出て以来、発展と衰退の波の繰り返しでした。
大まかに言って、最初の盛り上がりは、その発表から第一次世界大戦まで。戦後の立ち直りは
速いものでしたが社会主義運動とのかかわりで、運動の統一性はかなり削がれてしまいました。

そして、エスペラント運動における最初で最後とも思われる大弾圧は第二次世界大戦前後を
通じた時期に行われました。スターリン体制とナチス等による全体主義によるものです。
この弾圧は思想的には勿論、エスペラント活動家に対する肉体的抹殺という恐ろしいものでした。
この壊滅的な国家主義による弾圧は第一次世界大戦後ような運動の急速な復活を
望むべくものではありませんでした。それでもエスペラントの理念は消えることは
ありませんでした。東西冷戦にも拘らず、まず西側でそしてスターリンの死と共に
東側でも少しずつではありますが、エスペラントは息を吹き返してきました。
そして、その頂点は、皮肉にも冷戦の終結直前とも言える1987年のワルシャワ
UK でした。
その後は、皆様のご存知の通り米国の圧倒的な力の下でのグローバル化で英語の、
特に旧ソ連圏での、伸張は著しいものがあります。エスペラントの力はそれに反比例
するかのように衰退してきていました。

これからは私の考えですが、このように世界史的に見るとエスペラント運動の運命は
大きく地球上の国家や民族やその文化等というセクショナリズムの強弱という不規則
リズムに大きく依拠していると思います。
従って別な面から見てみると、地球人たちがセクショナリズムをいかにして克服して
いくかという人類史に大きくかかわっている問題提起がエスペラント運動を進める上で
当然必要になってくるものと思います。
(続く)


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