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エスペラント改造論

66Kia-kablo-mi-estu?:2007/01/25(木) 09:52:37
松戸さんへ
ご指摘は、よく分かります。
確かに、見解の違いでしょう。
「自然言語」にある「ある成長期(ほぼ学齢期)」まで到達した人が使用する
一般の日常用語について言えば、エスペラントでも用語はほぼ定着していると
思います。
問題は、エスペランチストが実際に交流する語彙の頻度からいって余り使用されない
「日常語」と言うか「生活用語」でしょう。例えば、学齢期に至る前によく使われる
私が以前にあげた幼児語とか特に家族内部や夫婦特有の会話などでしょう。

私は、エスペラントの優位性を語学的観点から診てむしろ使い慣れない「日常語用語」
なども基本語彙と接尾辞を上手に使うことにより殆ど表現可能だということです。
より正確にいうと、諸民族語のような用語が決まって(定着して)いる「自然言語」
における日常用語(日常用語に限りませんが)と違って使用者が論理的に考案した語を
「表現可能」という受動的なものではなく、むしろ十分にそのような語の使用権を
有していると言うことです。

母語においては、用語や使用法が間違っているということで、親や学校の先生、または
物知りの友人や先輩から「正しい」用語の使い方を教えられますね。そしてその「正しい」
用語は云わば「定着した」ものですから社会的にその使用を余儀なくされるものです。
民族語に多数存在する、歴史的またはその言語を使用する文化圏特有の生活史から生じた
慣用句などはその良い例ですね。

また私の経験を持ち出して申し訳ありませんが、前述したようにむしろ論理的使用を
前提とするエスペラントの運用力、所謂、習得のレベルの方が重要であると言いたいのです。
その証拠には、以前にもdenaskulojの例でも言いましたように彼らは用意に「新語」を
作り出せます。
といっても、我々の様に第二言語としてエスペラントを学んでいる者にとってはそのような
運用力を完全に習得することは大変難しいでしょう。英語の様に学校で6年間も勉強できれば、
別ですがね。
そうは言っても、普通の「自然言語」に特有のすでに定着してしまっている用語や慣用句を
ほぼ暗記しなければ実用的には満足に使用することも出来ない諸民族語と違ってエスペラントは
遥かに容易な言語といえるでしょう。

>「日常生活に関する表現の不足・混乱というものが、エスペラントの潜在的な可能
性をどれだけ損なっているのか」、また「エスペラント界の力を結集すれば、十二
分に克服できる」

むしろ「エスペラント界の力を拡大(レベルアップも含めて)し結集していくこと」
の方が第一義的課題であって、それを通じてエスペラントの潜在力も十分に開花されて
いくものだと私は考えています。

用語の不足と混乱に関して敢えて指摘するならば、EUの公文書を全てカヴァー出来る
ように(必要によってはneologismoの採用も含めて)不足している専門用語の
供給とそれらの選定がさしあたって緊急課題かなとは思います。


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