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エスペラント改造論
41
:
松戸彩苑
:2006/12/16(土) 08:31:36
「行政上の区」のことですが、新たな発見がありました。
Peter Benson(編)『Comprehensive English-Esperanto Dictionary』の borough の項は、
次のようになっています。
borough, (district), (urbo)distrikto; (Br:chartered town), municipo
また Erich-Dieter Krause(編)『Wörterbuch Deutsch-Esperanto』の Bezirk の項にも
urba distrikto という表現が載っています。
ということで「行政上の区」を表わすには urbo-distrikto あるいは urba distrikto という
表現が使えると言って良いようですね。
distrikto だけですと、市町村よりも大きいのか小さいのか、ハッキリしないと思われます。
…ということで、この問題は一件落着と言いたいところなのですが、しかしここで問題提
起をしてみようと思います。
問題とは、たかが「行政上の区」といった程度の表現を見つけることが、エスペラントで
はかなり大変だという事です。
また、どうして大変なのかと言えば、この程度の表現がハッキリとは決まっていないか
らなのです。
歴史をひもといてみれば、東京、大阪、京都などに区が設けられたのは、1878年のこ
とです。
欧米においては、もっと以前から区があったことでしょう。
そういう、エスペラントが発表されるよりも前からあり、文明国のふつうの住民なら誰でも
知ってるはずの「行政上の区」を表わす表現が、エスペラントではいまだにすんなりとは
出てこないということは、大問題だと思うのですね。
また、エスペラント界では、語彙・表現は「自然に決まる」ものとされていますが、この
「神話」にも疑問を感じざるを得ないわけです。
私は以前から痛感していたのですが、エスペランティストは「日常生活に必要な語彙」と
いうものに、ほとんど関心をもっていないという事があると思うのです。
たとえば「腕立て伏せ」「腹筋運動」「懸垂」といった表現を、エスペラントですんなりと表
現できるでしょうか?
英語ですと「腕立て伏せ」は push-up(米)、press-up(英)、「腹筋運動」は sit-up、「懸
垂」は chin-up、pull-up などというように、簡単に調べることが出来ます。
しかし、エスペラントでは、これがなかなか簡単には出てこないのです。
『日本語エスペラント辞典(第二版)』を見ると、次のようになっていました。
うでたてふせ【腕立て伏せ】 〜をする sin subteni per brakoj kaj piedoj.
ふっきん【腹筋】 〔解〕 abdomenaj muskoloj.
けんすい【懸垂】 pendado. 〜運動 pendgimnastiko. 〔鉄棒体操〕 rekgimnastiko. 〜線
katenario.
つまり「腕立て伏せ」で出てくるのは、地面に四つんばいになるポーズを表わすだけの表
現であって「動き」が表現されていません。
「懸垂」にしても、ぶら下がるだけで、ここにも「動き」は表現されておらず、「腹筋運動」に
至っては、まったく載っていません。
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