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エスペラント改造論

135松戸彩苑:2007/05/02(水) 14:49:04
>>134 の続き)

『エスペラント日本語辞典』の tuko の項には

  lav/tuk/o ぞうきん;食器洗いの布.

  visx/tuk/o ふきん,ぞうきん.

という副見出しがあります。
もうお判りだと思いますが、たいていの人は「ふきん」と「ぞうきん」を区別してると思います
ので、これではダメなわけです。

NPIVを見ますと、visx-tuko は家具や黒板をふく布となっていますので、これは「ぞうきん」
でしょうね。
lav-tuko という表現は、NPIVには載っていません。
で、「ふきん」を表わす語として teler-tuko という表現が載っています(これは『エスペラント
日本語辞典』にも収められています)。

それからNPIVには teler-tuketo 「食事のときに使う、小さな布」ってのが載ってるんですね。
黒い星印がついていますので、Fundamento de Esperanto にある表現だということになり
ます。
で、調べてみたところ、Ekzercaro の第34章の9番目の文章のなかにちゃんと出てくるん
ですね。

  Oni metis antau' mi mangxilaron, kiu konsistis el telero, kulero, trancxilo, forko,
  glaseto por brando, glaso por vino kaj telertuketo.

それは良いんですが、これはテーブルで使うナプキンですかね?
欧米の食事作法に詳しくないので、かんじんの意味がよく判らないですね。
---

『エスペラント日本語辞典』の lombardi の項を見ますと「(1)質に入れる」と「(2)〔質を取っ
て〕金を貸す」と書いてあります。

しかしこれでは、質入れしてカネを借りた側も、カネを貸した側も「私は lombardi した」と言
うことになってしまい、おかしいと思いますね。

NPIVでも、旧版のPIVでも、「質に入れる」の意味しか載っていません。

もっとも、確かに lombardisto が行なうことは「〔質を取って〕金を貸す」ことです。
それで『エスペラント日本語辞典』に「lombardi = 〔質を取って〕金を貸す」という記述があ
るのでしょう。

しかし、エスペラントには akusxisto (助産師) という表現があります。
akusxi は「分娩する」という意味ですが、べつに akusxisto (助産師) じしんが分娩するわ
けではありません。
そうではなく、他人の akusxo を手助けする専門家なので、自分じしんは akusxi しないの
ですが akusxisto と表現しているわけですね。
ということで、lombardi が「質に入れる」という意味であっても「質屋 = lombardisto」で構わ
ないわけです。

しかし「lombardi = 質に入れる」なのは良いんですが、それでは「〔質を取って〕金を貸す」
ことはどうやって表わすのかが問題になってきます。
これについては、私も今は思いつきません。
---

と言うことで、ひじょうに些細な話だと思われたかもしれませんが、こういうものをしっかりと
決めておかないと、いつまでたっても日常生活に関しては大ざっぱなことしか表現できない
と思いますので、あえて苦言を呈した次第です。

(終わり)


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