したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

エスペラント改造論

118松戸彩苑:2007/03/17(土) 17:42:37
>>116
要するに「宣伝」と「学習」をどうすれば良いのかって事ですね。

そういった事については、私は「大衆迎合なエスペラント運動を考える」というスレにいろい
ろと書いておいたんですが(http://jbbs.livedoor.jp/study/7882/#5)、ここでかんたんに説
明しておきましょうか。
---

まず「宣伝」ですが、今までのような「理念や理論を説明する」というやり方では、エスペラ
ンティストの家族や知人でさえも納得しない、ということを知らなければなりません。

「言語の平等」なんてことは、いちど説明されれば、誰にでも判ることです。
それなのに、エスペランティストの家族や知人でさえもエスペラントをやろうとしないのは、
「カネにならない」「楽しそうに見えない」「世間から誉められない」からです。

人間というのは「カネになる」「楽しい」「世間から誉められる」ことくらいしかやらないものな
のですね。
もっとも、「世の中の役に立ちたい」という気持ちも無いわけではないのですが、そう思う人
は、環境問題だとか介護だとかといった、世間ですでに認められている活動のほうに行く
わけで、エスペラント運動のほうに来る人は、ほとんどいません。

それどころか、立川健二氏のように社会問題の解決のことしか考えていない人物なんか
ですと、エスペランティストの前で「もうエスペラントは絶対に広まらないんだから、そんな
ムダなことはやめて、もっと直接的に社会を良くするような活動をやるべきだ」などと言っ
たりしてるわけです。

また、エスペランティストでオーストリーの大統領になったフランツ・ヨナスという人がいまし
たが、この人は大統領になっても「エスペラントを学校で教えるようにする」といった事はし
ませんでした。
いくら大統領だとはいっても、国会議員や国民の支持を得られないようなことを強引に推し
進めることは出来ないからです。

エスペラントができる大統領でさえもこれですから、エスペラントのできない政治家にそれ
以上のことを期待するのは、現実的ではありません。
---

これでは完全に八方ふさがりのようですが、けっしてそうではありません。

たとえば和田誠一氏は、ふつうの人たちがエスペラントで会話している光景を見て、エスペ
ランティストになりました。

またサーノ葉子氏は、じつの父親からエスペラントを教えられたりしたにも関わらず、エス
ペラントに対してはむしろ反感をもっておられたようですが、さまざまな経験をへて、エスペ
ラントを「面白そう」だと感じてから、熱心に活動をされるようになったようです。

ということで、エスペラントの宣伝には

(1) 実際に、エスペラントを活き活きと使っているところを見せる。
    しかし、そういう機会はなかなか無いので、「エスペラントでこんな事をやっています」
    ということを話したり、あるいは文章にして読んでもらったりする。

(2) 「面白そう」「楽しそう」だと思ってもらえるようにする。

ということが大事だと思うのです。

はっきりいって世間では、エスペラントは、UFOや幽霊の話よりも見聞きする機会が少ない
のです。
そういう状態であるのに関わらず、理念や理論ばかりを滔々と論じても、世間の人はおろか、
自分の家族や知人でさえも、納得してはくれないと思います。
---

つぎに「学習」について考えてみますが、学習においてもっとも大事なのは「本人のやる気」
なんですね。

とくにエスペラントの場合は、勉強してもカネにはなりませんし、世間から誉められることも
少ないわけですから、「やる気を維持する」ということを最優先にしなければなりません。

もちろん、最初は初等教科書で勉強するしかないわけですが、これを終えたら、できれば
学習者のやりたいことに合わせて勉強できれば、やる気を維持しつつエスペラントの能力
をつけることが出来るのではないかと思うんですね。

今までは「本人のやる気」というものをあまり考慮せず、初等教科書を終えたら、いきなり
文学作品を読ませるなどという事をやってたわけですが、文学が好きな人であればそれ
でも良いのでしょうが、そういう人ばかりではないわけですので、このあたりを変える必要
があると思いますね。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板