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由比忠乃進に対する評価
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:
北辰
:2006/10/06(金) 05:10:46
由比さんの思い出(2)
あの冷戦時代。対立する2大陣営に対して彼は「中立」の立場、といっても、どっちつかずの中間ではなく、どちらに対しても「世界平和に対する責任を果たせ」と迫る態度をとりました。
「本当に平和を望むなら、世界の人びとをを脅かしている核兵器の実験、製造をやめる協定を結ぶべきだ。超大国(当時は米国とソ連を指す)はこれによって世界平和に対する責任を果たせる」が彼の主張でした。
「米国もソ連も帝国主義国だ」との彼の発言に見られるように、彼の心には超大国への強い不信があった。さらに、日本の政治や政党(特に革新と言われた政党)に対しても強い不信感を持ち、選挙のときはいつも棄権していた−と、遺族は語っています。
超大国や政治に絶望しながらも、だからこそ、それに向かって言わずにいられない思いが、彼の心の中で成長していました。まわりの誰にも気づかれないうちに。
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