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あいさつ、雑談、スレを立てるほどでもない話題

672松戸彩苑:2009/05/30(土) 04:24:05
>>666 で古田博司氏のことを紹介しましたが、当該部分を『新しい神の国』から引用します。

  筆者は最近では、「北朝鮮はいつから、あんなになってしまったのか」と、人に問われる
  ことがよくある。だが、じつは初めからずっとあのようだったのである。一九七〇年代ま
  で、北朝鮮のほうが韓国より経済が良かったという人が時々いるが、いったい何の根拠
  があって、そんなことを言うのだろうか。

  三十年近く、北朝鮮の『労働新聞』を読み続けてきた私には、そのようなことは絶対に
  信じられないと言い切る自信がある。七〇年代でも韓国の水道には鉄管が使われてい
  たが、北朝鮮ではまだ素焼きの土器が用いられていた(『労働新聞』一九七二年七月
  二十一日付)。

  (同書84〜85ページ)
---

たしかに李承晩時代の韓国では、ソウルでさえも餓死者が出るという有様でした。
一方の北朝鮮では、千里馬運動というのをやっていて、労働者用のアパートをどんどん建
設したりしていたわけですね。

これだけを見ますと、たしかに北朝鮮のほうが良いように思えるんですが、しかし、ここで考
えなければならないことは「北朝鮮は自由に取材することが出来ないし、情報がきびしく統
制されている」ということです。

簡単に言ってしまえば

  発展していたのはピョンヤンだけではないか?

  また、あの大躍進のかげで犠牲にされていた人も少なくなかったのではないか?

ということです。

結局あれは、ピョンヤン市民を動員した大規模な「マスゲーム」と、でたらめな統計とが生み
出した虚像だったのではないでしょうか。

大きな建物がたくさん建ったからといって、経済がうまく行ってるとか、一般人が幸せになっ
たとは限らないんですね。
---

1959年に日本の大新聞社の記者たちが訪朝しまして、そのときの見聞記を1960年に
『北朝鮮の記録』という本にして出したのですが、この本のなかに信じられないことが書い
てあるんですね。

  北朝鮮では、外国から工作機械を輸入すると、それを見本にして、それと同じものを自分
  たちの工場で作る決まりになっている。

  そして、さらにそれを別の工場に送ると、そこでも同じものを作る。

  このようにして、工作機械がどんどん増えていく。

といった趣旨のことなんですが、こんなことは素人でも絶対にムリだということは理解できる
でしょう。
工作機械なんてものは、見よう見まねで作れるものではないからです。

これを書いた記者だって、さすがにこんなことは不可能だとは思ったのでしょうが、しかし、そ
ういう説明をされたというのは事実なので、論評を加えずに書いたのでしょう。

ということで、この時代の北朝鮮には、あちらこちらにこの種の信じられない話がたくさんあ
ります。


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