したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

あいさつ、雑談、スレを立てるほどでもない話題

428ame:2008/06/08(日) 01:04:42
>死亡対策以外の活動こそが崇高だと考えました。
>それは芸術活動でした。何の役にも立たず、ただそれが自己目的化しています。
>自己目的化した活動こそが最も人間の生を表していると考えています。

こういう考え方はイギリスなんかでは昔からありまして、それをもっとも端的に信じていたのはかの有名な経済学者、ケインズでした。
彼は何の役にも立たない芸術に耽溺することこそ、もっとも崇高な人間の生き方であるとして、仲間内のサークルの中で芸術鑑賞に親しんでいました。

さて、このサークルに招かれたとある一人の小説家は、ケインズのこの態度を後に「虫酸が走る」と厳しく回顧しています。
彼は、貧しい家の出自でした。ケインズの態度は(ケインズの出自は富裕層)、腹も空かせたことのない、餓死の恐怖に喘いだことのないような金持ちの傲慢に過ぎない、と。
死の恐怖におののきながら、毎日を一生懸命に生きる貧乏人の気持ちなど、ケインズにはわかりもしないのだろう、と。

ケインズは、晩年の回顧で、「今なら彼の気持ちが分かる」というようなことを述べています。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板