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あいさつ、雑談、スレを立てるほどでもない話題

225松戸彩苑:2007/08/05(日) 09:33:33
>>224
田中氏の本にだいぶご不満がおありのようですけど、それはどういう点なんでしょうか?
私は、かなりの力作だと思ったんですが。

第一に、200ページ強の新書ですから、エスペラントのありとあらゆることを網羅的に記
述するなんてことは不可能なんですね。

それから、アジアのエスペラント運動について書かれた部分がありますが、エスペラント
のことを知らない人向けの本ですから、どうしても世間において有名な人物ばかりが取り
上げられることになるわけです。
いくらエスペラント界で大活躍した人物でも、世間において有名でない人は取り上げられ
ないってことなんですが、紙数も限られているのですから、これも止むを得ないでしょう。
---

また、個人的な体験談についてですが、私なんかは、この手の話がとくに面白いと思った
んですけどね。
こういう話は、本人以外の人には書けませんからね。

また注目すべきなのは、田中氏は若いころからけっこうエスペラントとの接触はあったわ
けですが、それにも関わらず、エスペラントをやろうとはなかなか思わないんですね。

エスペラントの世界には「左翼っぽい人ならば、エスペラントを支持するはずだ」とか「世界
の言語問題が判っていれば、エスペラントの必要性も理解できるんだ」とかいった神話が
あるわけですが、そのどちらにも当てはまるはずの田中氏がエスペラントをやろうとは、な
かなか思わなかったわけです。

で、この本には書いてないんですが、べつのところで田中氏は、『翻訳の世界』だか『月刊 
言語』だかの企画で、1978年ごろにUEA会長だったトンキン氏と対談したことがあって、こ
のころはエスペラントに批判的だったんだが、このときから考え方が少し変わったんだ、み
たいなことをおっしゃってたんですね。

これを見れば、やっぱり理屈だけではダメで、実際にエスペラントを話す人と出会ったり、
エスペラントが実際に使われているところを見るといった体験をしないと、エスペラントを支
持する気にはなれないんだなぁと思いますね。
---

で、この本のなかで恐らくいちばん問題なのは、エスペラント批判なんでしょうね。
たとえば対格の -n ですけど、これについては

(1) 現在エスペラントをやっている人たちは、べつに煩わしいとは思っていない。
(2) 対格があったほうが、書かれたものを読んだり、耳で聞いたりする際に理解しやすい。
(3) 煩わしいと思うのであれば、対格のない人工語をやれば良い。
(3) しかし現実には、対格のない人工語のほうが支持者が多いというわけでもない。

と言えば済むようなものなんですね。
要するに、大した批判ではないと思います。

しかし私の考えでは、こういった素朴な疑問とか批判とかが書いてあったほうが、エスペラ
ントをよく知らない読者に「安心感」を与えると思うんですね。

エスペランティストが書いたエスペラント宣伝文を読みますと「エスペラントは良いことづく
めだ」みたいなことが書いてあるわけですけど、世間の人たちから見ると「洗脳されてる」
みたいに見える可能性があるわけです。

私なんかが読んでも「そんなに良い点ばかりなのに、どうして100年以上も経ってるのに、
ぜんぜん広まっていないのか」とか「どうして eterna komencanto が問題になってるのか」
と半畳を入れたくなります。

ですから田中氏の批判は、批判としては大したことがないと思いますが、一般人向けのエ
スペラント紹介書としては、むしろこのほうが良いのではないかと思うんですね。

エスペランティストは、こういった素朴な疑問だとかに対して「反論」すれば理解が得られる
と信じて疑わないようですが、それはとんでもない間違いだと思うんですね。
そんなことだから、自分じしんの家族や知人にさえも支持してもらえないのだと、私は思う
んですけどね。


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