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YOU、恥ずかしがってないで小説投下しちゃいなYO!2

81ファンタ ◆jz1amSfyfg:2010/07/16(金) 15:36:46 ID:6.IVxbCU
「さらに高校野球での実戦経験の無い者が四人。戦力と数えるには未知数すぎる」

その中の一人として、監督の言葉は精神的に痛く感じる。

「まあ、仮に四人全員が戦力になるとしよう。そして、さっき言った新入部員、上手くいって一人が戦力になったとしよう。そして、残った一人の坂本については戦力になる事はわかっているな?」

俺は頷いた。坂本先輩に関しては、普段の練習風景に加え、夏の大会でその実力を逃す事なく見ていたので、言われずとも戦力になるという事に異論は無い。

「しかし、そこまでだ。戦力になるのは多く見積もっても六人、残り三人は戦力にならない役立たずのままだ」
「役立たずって……」
「なら、どう言えと? 例えどんな言い方をしたとしても、役立たずなのは事実だ」
「……っ」

監督の言ってる事は間違いではない。
ついこの間入った、みちる先輩以外の新入部員四人はお世辞にも戦力と言えるようなレベルではない。秋の大会に合わせた練習をしたとしても、十中八九中途半端なまま終わるだろう。
でも、だからって監督の言い方は酷い。しかも、ここには新入部員の一人である麻生もいるのに。
横目で密かに麻生の様子を伺う。
麻生は自信なさ気にうなだれていた。野球を始めたばかりなので仕方ないとはいえ、役立たず呼ばわりされたショックは大きいようだ。

「でも、そうだとしても俺達がカバーすれば……」
「言ったはずだ、野球は九人いないとできない」

監督がさっきと同じ台詞を発するが、その言葉の意味はさっきとは全く違う。

「四人も足手まといを抱えている。こっちは五人で戦っているようなものだ。相手が弱小校ならまだしも中堅クラスの高校と当たってみろ。ほぼ確実に負ける」

監督はここまで言うと、一度言葉を止め、締めの一言を口にした。

「俺は勝つ見込みの無い勝負はやらない主義なんだ」

勝つ見込みの無い勝負はやらない……中堅クラスと当たると確実に負ける……? そんなの……やってみないとわからないじゃないか!

「どうやら納得できないようだな」

監督は俺の顔を見ると、ニヤリと笑いながらそう言ってきた。

「当たり前です!」

俺は監督に色々な鬱憤をぶつけるかのように怒鳴った。
監督は俺の怒鳴り声を聞くと、不敵な笑顔をさらに歪め、携帯電話を取り出した。

「なら、試してみるか?」


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