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YOU、恥ずかしがってないで小説投下しちゃいなYO!2

80ファンタ ◆jz1amSfyfg:2010/07/16(金) 15:35:13 ID:6.IVxbCU
勝つ見込みの無い勝負はしない? ふざけるな。たったその程度の理由で貴重な試合の機会が、甲子園に行くチャンスが消えたんだぞ。
そして、俺達はまだしも先輩達はどうする。今回辞退した事で甲子園出場のチャンスは、来年の夏の一回きり……正真正銘のラストチャンスしか無くなったんだぞ。
勝つ見込みの無い勝負はしない。たった、それだけの理由で……!



「……い…おい、おい! 止めろ、青山!」

麻生の声が意識に割りこんできた。
止めろって、何をだよ?

「その手を離せ!」

手……?
俺はゆっくりと右手のある方を見る。
そこには、監督の胸倉を掴んで金網に押しつけている俺の右手があった。
そうだ、確か俺は監督の言葉にキレて頭の中が真っ白になって、肩を置かれていた麻生の手を振り払って、怒りに任せるままに監督の胸倉を掴んで、金網に力任せに押しつけたんだった。
どうやら、キレて記憶がトンだようだ。トンだ記憶を思い出すと同時に怒りを蘇ってくる。
虚脱しかけていた右手に再び力を入れ、監督を全力で金網に押しつける。

「ぬぐ……!」

監督が苦しそうな呻き声をあげる。
と同時に背中に衝撃を感じ、何者かに羽交い締めにされた。
今の状況を考えると、俺を羽交い締めにしているのは麻生以外には考えられない。

「離せ、麻生!」
「気持ちはわかるけど、まずは落ち着け!」

俺は麻生から逃れようとがむしゃらに暴れたが、麻生は割と力が強く、いくら暴れても逃れる事はできなかった。
しばらくそのままでいたが、俺が落ち着いてきたのを察知し、麻生は羽交い締めを解いた。
その直後に監督は口を開いた。

「青山、お前が激昂した理由、わからなくもない。しかし、出場したところで時間の無駄だ」
「なっ……!」

ようやく精神状態が落ち着いたところでこの物言い。
再び怒りが込み上げてきた。

「いいか、野球は九人いないとできない」

監督はごく当たり前の事を言った。
俺は今の言葉を不可解に思い、眉をひそめるが、監督は構わず話を続ける。

「今の野球部は四人が新入部員、しかも素人だ。仮に秋の大会に出場するとして、実戦までに鍛えたとしても使えるのは運が良くても一人だろう。他の三人は戦力として計算できない初心者的な存在となるだろう」

監督の言っている事は概ね正しい。と同時に反論一つできない自分を悔しく思う。


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