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YOU、恥ずかしがってないで小説投下しちゃいなYO!2

79ファンタ ◆jz1amSfyfg:2010/07/16(金) 15:33:32 ID:6.IVxbCU
「おかしいですよね、この『なんで出場停止になるのか?』って聞かれたの。監督は、ウチの生徒の暴行事件のせいだと言った。監督は知ってるのに、なんで他の先生は出場停止になる程の事件の事を、誰一人として知らないんでしょうか?」

監督は素知らぬ顔でペンを走らせる。

「つまり、この状況で一番自然な考え方としては、暴行事件は監督のでっちあげた実際には起こっていない嘘の事件だって事です」
「ついでに言うと、昨日一日ウチの生徒は誰も暴行事件を起こしてはいない」

俺の後ろにいた麻生が、付け加えるように言った。

「マジで?」
「ああ、信頼のおける筋から情報だから間違いない」

麻生は自信満々といった様子で告げた。
コイツがここまで自信ありげに言うのなら、まあ間違いはないだろう。

「……と言う事ですが、どういう事か聞かせてもらえますか?」

俺がそう言うと、監督はペンを置くと立ち上がり「屋上で話す」と言い、俺達の脇を通り抜け歩きだした。
俺達は慌てて監督の後をついていった。



屋上には、俺と麻生と監督の三人しかいない。
わざわざ場所を変えたという事は聞かれたくない系の話だろう。それを考えると都合が良かった。
監督は金網の向こう側に広がる校庭を見下ろしながら、口を開く。

「お前らの言う通り、暴行事件は俺の作り話だ」
「なら、大会には……」
「しかし、大会出場を辞退したのは本当だ。もっとも、連絡したのは昨日ではなくついさっきだがな」
「……!」

暴行事件が嘘だと判明し、大会に出れるかと喜びかけたところで「大会出場辞退は本当」と来たもんだ。しかも俺達に何も言わず、独断で。
危うく、一瞬本気でキレそうになったが、麻生が強く肩を掴んでくれたおかげで、監督に飛び掛かるのを我慢できるくらいの理性を保つ事ができた。

「な、なんで、嘘までついて大会出場したがらないんですか」

どうにも収まらない怒りが爆発しないように堪えつつ、監督に尋ねた。

「……俺は勝つ見込みのない勝負はやらない主義なんだよ」

監督の言葉が耳に入り、頭の中で反芻しながら言葉の意味を少しずつ理解していき……頭が沸騰しそうな程の怒りが込み上げるのを自覚した。


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