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YOU、恥ずかしがってないで小説投下しちゃいなYO!2

68ファンタ ◆jz1amSfyfg:2010/05/31(月) 19:13:58 ID:/9.UHC3I
しかし、これからどうしよう。
こんな格好じゃ帰れない。かといって、男性用の服を借りたとしてもサイズが合わずにとても外に出られないような、だらしない姿を晒す事になるだろう。仮に譲歩して女性用の服を着るとしても、男性用と同じくサイズが合わないだろう。
買いに行くにしても、財布置いてきてしまったし、そもそもこんな格好で外にはもう出たくない。
まさに八方塞がりだ。

「なんとかするのは難しいですね……」

俺の思考を感じ取ったのか、先輩はそう結論づけた。

「そう、ですね……」

何も手段がない。
それでも何か手はないか、二人で頭を働かせたいると

「……あ、一つ手段思いつきました!」

先輩が先に思いついたようだ。

「どんな手段ですか?」
「青山君は今のまま家に帰れない状況にあって、それで悩んでるんですよね?」

先輩が当たり前の事を聞いてきた。

「はい、そうですけど……」
「じゃあ今日は帰らなきゃいいんですよ」
「……え?」
「私の家に泊まっていけばいいんですよ」

一瞬、先輩が何を言ってるのか判らなかった。

「せ、先輩の家に泊まる、ですか?」
「はい。嫌、ですか?」

いえ、嫌ではないんですが。
ありがたい事なんだけど、なんか話が急すぎるというか。

「話が急すぎますよ。先輩のご両親の許可を取らなくてもいいんですか?」
「大丈夫ですよ。多分、父も母も断りませんから」

妙に自信たっぷりな口調だが、先輩がそう言うのなら大丈夫なんだろう。
それに今のところ、先輩の提示した手段しか良い方法が思いつかない。
とはいえ、やはり泊まるという行為は多大な迷惑をかけてしまうのではないか?
やっぱりサイズが合わなくても服を借りて帰るべきか、と悩んでいると、三人が戻ってきた。

「ねえねえ、メイドの姉ちゃんは今日家に泊まるの?」
「だったらさ、俺達とゲームして遊ぼうよ!」
「…………」

どうやら、先輩の言葉は三人の耳にも届いていたらしく、弟さん達は俺の前に立ってしきりに遊ぼうと誘い、妹さんは無言のままメイド服の裾を握ってきた。まるで「帰らないで」と言っているようだった。
……はあ、仕方ない。

「ではお言葉に甘えて、ありがたく泊まらせていただきます」
俺は先輩に向かい、頭を下げた。

こうして先輩の家に泊まる事になったのだが、その話はまた後日。





【目指せ、甲子園−番外編3 おわり】


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