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YOU、恥ずかしがってないで小説投下しちゃいなYO!2

59ファンタ ◆jz1amSfyfg:2010/05/31(月) 19:02:56 ID:/9.UHC3I
【目指せ、甲子園−番外編3】




【安全地帯を求めて……】



俺は今、母親による選択を迫られている。
メイド服か、普通の服(ただし女性用)か……って、そんなのは考えるまでもない。

「普通の服着るよ。さすがにメイド服はない」

この姿を、父さんや兄貴に見られたら、おそらく爆笑されるだろう。そんな屈辱を味わうのはまっぴらごめんだ。

「あら、そう……残念だわぁ」

残念がるな。

「じゃあ、俺着替えてくるから」
「あ、待った」

踵を返した瞬間に呼び止められた。
父さんと兄貴が帰ってくる前に着替えてしまいたいのに。

「何?」

俺は振り返らず、母さんに背を向けたまま、言葉を返した。

「はい、プレゼント♪」
「うわっ!?」

な、なんだ? 何かを被せられた……のか?
頭に手をやるが、何もない。いや、いつもと何かが違うような気がする。

「母さん……何したの?」
「鏡見てみなさい」

居間まで行き、設置してあった全体を写し出す事ができるほど大きな鏡を覗き込む。
そこに写っていたのは、もちろん俺だったんだが……一瞬、別の奴が写りこんだのかとおもった。
なぜなら、鏡に写りこんだ俺の姿が、いつもの俺とは掛け離れていたからだ。
いつもの俺は男用の服に短髪なのだが、今の俺は太股のあたりが心許ないメイド服(一応ニーソックスも履いているが、それでも心許ない)着用の上、何故か髪が腰のあたりまで伸びている。

「これって、もしかして……」

手の近くにあった一束の髪を掴んで引っ張る。
頭皮が引っ張られる感覚が無いまま、音も無く床にカツラが落ちた。

「やっぱり、カツラだったか」

呟いて、もう一度鏡を見るとメイド服こそ着たままだったが、髪はいつもの短髪に戻っている。

「しかし、いつの間にこんな物を……」

いや、いつ用意したかなんてどうでもいい。それより、こんな物を用意した母さんに文句の一つでも言ってやろうと、カツラを拾い上げ、台所に戻る。

「おい、母さん!」
「なに? あら、外しちゃったの?」

母さんが、残念そうな口調とともに眉が八の字になる。

「残念がるな。それより、何だこのカツラは!」
「翔太が必要になる時があるかと思って、こっそりと用意してたのよ♪」

母さんにカツラを突き付けるが、のほほんとした雰囲気の口調で返された。


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