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YOU、恥ずかしがってないで小説投下しちゃいなYO!2

172ファンタ ◆jz1amSfyfg:2010/12/31(金) 16:05:49 ID:ttwadXpA
【目指せ、甲子園−17】





偵察を終えた俺達は、行きと同じくみちる先輩のお父さんの車に乗せてもらっている。ただし、行き先は先輩の家ではなく泉原高校だ。
というのも、偵察を終えた俺達は、先輩のお父さんが来る前に、学校にいる市村さんに偵察が無事終わった事の連絡を携帯電話で入れた。
すると、坂本先輩が話したい事があるようなので学校に来るように伝えられた。
っていう事があり、現在泉原高校に向かっている訳だ。
それにしても……

「………………」
「………………」
「………………」
「………………」

俺を含め、全員が口を開こうともしない。はっきり言って、すごく気まずい雰囲気だ。

「き、君達、何かあったのかい?」

居心地悪そうに運転している先輩のお父さんが、やや遠慮がちに尋ねてきた。
誰も答えそうにない雰囲気だったので、俺が「まあ、少し……」と答えておいた。
実際には少しどころではなく結構、色々とあった。





俺達は春風さんと別れた後、どこから行こうか迷っていたが、坂本先輩が打撃練習を探れと言っていた事を思い出した。
そんな訳で、グラウンドの一端でマシンを並べて打撃練習をしている連中を見にいった。
連中の実力は、さすがの一言に尽きる。
マシンの球とはいえ、ほぼ全員が良い当たりを連発している。
これ……もしかしたら、今年の夏よりも打線の破壊力上がってるんじゃないか?
まずいな、こっちのピッチャーは陽助ひとりだから、この打線に捕まっても交代できない。好きなだけ打ち込まれる。
そうならないように、一人ひとりをじっくりと観察し、打撃時のクセ、得意なコースと球種・苦手なコースと球種をできるだけ頭に叩きこむ。

「なあ、翔太……じゃなかった、翔子」
「……なんだ?」
「いや、熱心に『見学』するのはいいんだけど、もう少しどうにかならないか?」

陽助に言われて俺は、今の自分がどんな状態なのか気づく。
グラウンドと歩道を隔てているフェンスにしがみつき、食い入るように練習を見つめていた。
この光景は、見学というには少々異常に思われるかもしれない。
いかん、目立ちそうだ。

「もっと早く言ってよ」

陽助に文句を言いつつ、フェンスから手を離す。


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