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YOU、恥ずかしがってないで小説投下しちゃいなYO!2

169ファンタ ◆jz1amSfyfg:2010/12/31(金) 16:02:17 ID:ttwadXpA
送ったメールにはこう書いておいた。

『もう少しでそっちに着く。それと、お前は俺の兄になったから。説明は後でするから、それまでそういう事にしておいてくれ』

陽介は、俺が陽介の事を兄に仕立てあげた事を知らないので、伝えておく。
これを陽助が読んで兄のフリをしてくれれば、春風さんに怪しまれる事はないだろう。

「居ましたわ」

春風さんが囁くように呟き、俺の手首から手を離した。
春風さんの視線の先には、携帯電話の画面を覗きこんでいる陽助がいた。
送ったメールを読んでくれただろうか。
ふと、陽助がこっちを向いた。
俺の存在に気づいた途端、不機嫌そうな顔つきになった。

「遅いぞ」

顔つきと同じ不機嫌そうな声だった。
うわ、やっぱり怒ってるよ。
俺が怯んでいると、春風さんが一歩前に出た。

「失礼ですが、貴方は…………」

そこまで言い、言葉を切る。そして俺の方を向いた。

「そういえば、まだ貴女の名前を聞いてませんでしたわね」

このタイミングで聞くの!?
まあ、黙っている訳にもいかないので答えるけど。

「青や……っ」

つい本当の名前を言いそうになったが、ギリギリで気づいて言葉を止めた。危ない危ない。

「青や?」

春風さんは、中途半端な俺の言葉に首を傾げていた。

「あ、青……青谷翔子です」

とりあえず偽名を名乗っておいた。
考える時間が無かったのと、本当の名前を一部晒してしまったせいで、本名の名残が少し残ってしまっているが問題はないだろう。

「青谷翔子さんね」

小さく頷くと、春風さんは陽助の方に向き直った。

「お待たせして申し訳ありません。貴方は、ここにいる青谷翔子さんのお兄様で間違いありませんか?」

ここは、この偵察をバレずに済ませるか、否か、の重要な質問である。
ここで『いいえ』なんて答えようものなら、生徒でもないのに休日にここにいる陽助は、多分かなり不審がられるだろう。
それは陽助も承知しているはず。
加えて、さっきメールも送っておいたから大丈夫だ。
多分大丈夫なはずだ。


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