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YOU、恥ずかしがってないで小説投下しちゃいなYO!2

156こっぺぱん:2010/11/29(月) 00:41:34 ID:S9XE2YbU
−−−失意の先、希望の終わり 「3」

 二人の男がニヤニヤしながら彼を見下ろす中、同じくニヤニヤと下卑た笑みを浮かべながら彼の性器を下着から出した女は、おもむろにそれを口に含んで勃起させようとする。
 彼は女性に興味はなかったが、体の反応は性指向とは関係なく、彼の性器を勃起させる。
 彼は猿ぐつわをされながらも懸命に叫び、全力で手足を動かそうともがいた。涙を流しながら必死に暴れようとする。が、動こうとすると彼が思いを寄せていた男に頭突きをされてその力を奪われてしまう。

「あたしとヤれるんだから光栄に思いなさいよね」

 女はそう言って、彼の性器を己の性器に挿入した。



 行為が終わった後、男二人と女が去った薄暗い更衣室の中で、彼は座り込んでいた。
 口の端が切れて血を流しており、顔は涙で汚れ、手首は鬱血し、顔は殴られたのと頭突きで赤く腫れていた。
 しかしそんなことは彼にとっては些細なことだった。
 これならまだ、無理矢理レイプされる方がマシだ、と彼は思っていたかもしれない。
 ただ、虚ろで光の消えた彼の瞳からは、失意と絶望以外のものを感じることはできなかった。


 その日から、彼は笑顔を失った。


 彼が唯一すがっていた夢と希望、叶うまであと数日、もしかしたら数時間だったかもしれない、彼が幸せになるための唯一の道を、彼は理不尽に奪われた。
 それも、単に彼が性的マイノリティであるというだけで、それを不快に思ったというだけで、彼を失意の底へたたき落としたのだ。


 だが彼は一縷の望みを持ち続け、枷のような失意と絶望を両手に嵌められながらも、生き続けた。
 中学を卒業し、高校に入学し、16歳の誕生日を迎える。
 彼を蔑む者のいない環境で、女性化した者に羨望と嫉妬の視線を向けつつも、つつがなく高校生活を続けた。
 毎日うつむきながら暮らし、1%もないかもしれない可能性だけを頼りに生き続けた。
 食は細り、どんどんと痩せていく。
 絶望は時間がたっても色濃く、明るい態度など微塵も出せない彼はなかなか友達ができることもなかった。
 それすらも、彼にとってはどうでもいいことだったかもしれないが。


 そしてある冬の日。
 彼は、17歳の誕生日を迎えた。




 その次の日、彼は姿を消した。


 −続く−


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