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YOU、恥ずかしがってないで小説投下しちゃいなYO!2

150こっぺぱん:2010/11/25(木) 01:05:22 ID:JHGz4tIQ
ネタがないときは新キャラと相場が決まっています\(^o^)/

−−−迷う指先の辿る軌跡−−− ⅩⅦ

 それからしばらく、特に変わったことはなかった。
 私もかなり女として生きることに慣れ、言葉遣いや仕草などもだいぶ[それっぽく]なったと思う。
 頭で考える言葉はまだちょっと男っぽいけど。

 で、ケイコとの関係だけど、うん、まぁ、つつがなくといった感じかなぁ。
 今までと変わらず、ウチでゲームすることもあるけど、サナエも一緒に三人で買い物に行ったりもする様になった。
 ワタルとコースケと遊ぶこともあるし、学校でも相変わらず男女両方と仲良くしてる。女子と関わる機会の方が増えたけど。

 そして、七月に入って早々、げんなりする出来事があった。

「ス、スクール水着………?」
 そう、水泳の授業である。
 私に手渡されたのは、ビニール袋にぴっちりと収まっている紺色の布だった。
 去年までは多少なり女子がそれを着るのを楽しみにしていたものだが、それを知っているだけに、自分が今度はそういう目で見られると思うとなんか、複雑だ。
 それにねぇ、なんかねぇ、どことなく自分が変な趣味の人間なんじゃないかっていう気がしてしまうわけよ。体的には相応しいんだろうけど、さすがにまだ女としての自覚がそこまで根付いてないし。
「これ、着るの?」
「うん」
 サナエとケイコは私が戸惑ってる方がおかしいとでも言うかのようだった。
「誰が?」
「あんたが」
「なんで?」
「あんた、海パンでおっぱい丸出しのまま水泳の授業やるつもりだったの?」
 まぁ、そういうことなのだろう。確かにそれはまずい。
「………男達の視線の意味を知ってるだけに、すごい嫌だ」
「大丈夫だよ、ミノリのおっぱい小さいから」
「……………さすがにそう言われるのはむかつくようになってきた」
 女らしくある方が相応しく、女らしくない方がだめっていう認識になるのはなかなか一筋縄ではいかないのである。
 元男のわかってもらいづらいジレンマなのだ。
 まぁでも女の子の胸は今でも好きなだけに、その魅力が弱いと言われるのはなんか嫌だ。ついに私も女の子の悩みを抱えるようになったかぁ。
「とにかく、これを着ない訳にはいかないから、ちゃんと家で一回着とくんだよ〜」
 それこそなんかすごい変態じみててアレなんだが。

 で、三日後に水泳の授業をひかえたある暑い火曜日、昼休みが終わってみんなが席につき、五限の開始を待っていたのだが、一人、昼休み中からずっと机に突っ伏して寝てるヤツがいて、近くの席のヤツがどんだけゆすってもまったく起きる気配がなかった。
 そうこうしてるうちに先生が来たんだけど、先生がゆすってもまったく起きず、保健の先生を呼ぶことになった。クラスがざわざわとうるさくなる。
 結局保健の先生もよくわからないらしく、あれこれしているうちに五限目が終わろうとしていた。
 そしてチャイムが鳴り、五限の授業の先生と保健の先生が頭を悩ませている中、そいつ「山瀬 レン」がもぞもぞと動き出し、顔を上げた。
「………あれ?」
「山瀬、どこか具合悪いのか? 五限の間ずっと眠ってて全然起きなかったんだぞ」
「え? もう昼休み終わってるんですか?」
「昼休みも何も、五限が終わってるぞ」
 山瀬が時計を見てびっくりしている。その山瀬を見るともないしに見ていた私は気がついた。
 気がついたので、先生に小声でそれを伝えてからちょっと山瀬を教室の外へ連れ出した。
「おい藤井、どうしたんだよ?」
 その質問には答えず、私は急いで山瀬の手を引きながら屋上扉前まできた。ここなら誰もこないだろう。
「山瀬、おまえ、夢見てなかった?」
「え? なんで知ってるの? オレ寝言とか言ってた?」
「………ちょっと失礼」
 私はそう言い、思い切って山瀬の股間に手を当てた。
「ちょ! 藤井何するんだよ!」
「あぁ………うん、ようこそ、こっちの世界へ」
「え………?」
 私がため息と共に苦笑しながらそう言うと、山瀬は慌ててズボンの中に手を入れ、硬直した。

 こいつがウチのクラスで二人目の女性化男子になったのである。


 −続く−


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