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YOU、恥ずかしがってないで小説投下しちゃいなYO!2

128名無しさん:2010/11/02(火) 23:11:25 ID:bma9zcRk
いわゆるフラグってのを立ててみましたw
お決まりだろうとなんだろうとこの展開は外せない。

−−−迷う指先の辿る軌跡−−− Ⅷ

「オレはさ、ケイコを好きでいちゃいけないのかなぁ?」
 うつむきながらそう言ったオレの言葉に、サナエはすぐ返事をしなかった。
「女になって、女として生きてかなきゃいけない以上、ケイコを好きでいるのもおかしいっていうか……ケイコにも悪い気がして……」
 そう、オレだけの問題じゃなく、ケイコまで巻き込んでしまうのだ。
「ミノルはさ、今もケイコのこと好きなの?」
 サナエの直球な質問にオレは少し戸惑ってから小さな声で呟いた。
「……好き」
「じゃぁ、別にいいじゃん」
「え?」
 オレの不安をよそに、サナエは何をそんなことで悩んでるんだかとでも言いたいかのようにそう言った。
「まぁ、当人じゃないから言えるのかもしれないけど、好きな人を好きでいちゃいけないなんて、その方がおかしいと思うんだ」
 それは……そうかもしれん。
「女同士で幸せになってる人なんて山ほどいるだろうし、実際女性化しても女の子好きで女の子と付き合ってる人もいるらしいじゃん?」
「え、そうなの?」
「二歳年上の先輩でそういう人はいたよ。今どうかはわからないけど」
「そうなのか……」
「ケイコも今のミノルを好きだってなら、別に問題ないと思うけど〜?」
 サナエが笑顔でそう言う。オレはそれに救われたような気がした。
「でも、きっとミノルはモテちゃうからねぇ、そこが心配といえば心配かな〜」
 そう言いながらサナエがオレの腰に手を回し、自分に向き直らせてあろうことかオレの顎に指をかけた。
「ちょ!」
「ミノルかわいいんだもん。ケイコには悪いけどあたしもミノルに手ぇだしたいな〜」
 今のオレはサナエと大して身長差がない。こんな風に抱き寄せられるとちょっとドキドキしてしまうのだが……何故だ。
「だ、だめ……」
「そ、その恥じらい方がまたかわいい……!」
「ていうかケイコはまだオレに手なんて出してない!」
「あら、オクテなのね二人とも」
 そう言うとサナエはオレを解放した。胸の動機がなかなかおさまらない……
「ま、そういうわけだからさ、無理に好きじゃなくなろうとか、そんなこと考えなくて良いと思うよ」
「わかった……」
 ついでだから聞いてみようか。
「あの、もいっこ聞きたいんだけど」
「ん〜?」
「今サナエに抱き寄せられてすごいドキドキしちゃったんだけど、なんで?」
 オレの言葉を聞くなり、サナエが殴られたかのようなリアクションをとった。
「あんたはぁぁぁぁ、あたしを誘ってるのかぁぁぁぁ!?」
「な、なんでそうなるんだよ!」
「そんなかわいいこと言われたらムラムラしちゃうでしょーが!」
「オレは女だぞ!」
「あんただって今女が好きって言ってたじゃんかぁ〜!」
 とまぁそんな感じで二つ目の質問は答えがもらえなかった。


 その日の夜、ケイコから電話があった。


「ねぇミノル、新しい名前って決まった?」
「あぁ、一応。親がもう手続きしてる」
「何て名前になるの?」
「あんまり変わらないようにって、『ミノリ』っていう名前になるらしい」
「らしいって、他人事みたいに言うねぇ」
「実感はない」
 その後少し他愛ない話を続けると、ケイコがどことなく言いづらそうにしながらこう言った。
「あの、さ、今週の土日ってなんか用事ある?」
「昼間にサナエが買い物に付き合えって言ってきてるくらいかなぁ」
「そっか。じゃぁ夜は空いてる?」
「うん」
「ウチにさ、泊まりに来ない?」
「え? 何故に?」
「いや、ちょっと土日親が実家に行くっていうからさ、日帰りは難しいからあたし一人だし、よかったらこないかなって……」
 ちょっと待て、何故オレの胸がどきどきしてくるんだ。
「え、えと、うん、いいよ。買い物の後行くのでいいのかな?」
「うん、待ってるね」


 電話を切ってから、オレはこの謎のときめきについて考えながら布団に入り、なかなか眠れずとても困ることになった。


 −続く−


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