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YOU、恥ずかしがってないで小説投下しちゃいなYO!2
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:
名無しさん
:2010/11/01(月) 00:22:42 ID:HjBxycdc
青い春ですねぇ。
−−−迷う指先の辿る軌跡−−− Ⅵ
それから一週間、日常のよくあることは大概経験したので、オレはだいぶ女でいることに慣れてきた。もう風呂に入るたび自分の体を見てどぎまぎなんてしない。
「でも他人の女の体はダメなのよね〜」
そう、ケイコが言うとおり、自分の体を他の人に見られたり、女子の体を見たりってのはどうしてもだめなのだ。
「女を好きだったんだからそう簡単に変わらんでしょ」
そういえば言葉遣いは変わってないな。
「あたしの従兄弟は三年前に女になって今彼氏とよろしくやってるみたいだけど、ミノルもいずれそうなるのかねぇ」
「それよりおまえの心配しろよ」
「ごもっともで」
結局女になったところでオレのすることは変わらず、またいつも通り土曜にウチでケイコとゲームなんぞしている。
で、今度はケイコが先にオレのベッドで昼寝を始めたので、オレは姉の部屋で昼寝することにした。女性化した時と同じようにしたら起きたとき元に戻ってないかなーと淡い期待をしながら。
が、オレが目を覚ましたとき直面したのは、男の体に戻っているという奇跡ではなく、オレの頬を撫でるケイコの申し訳なさそうな顔だった。
「あ、ごめん、起こしちゃったね」
「いや、ケイコのせいで起きたわけじゃないよ」
暗い部屋で身を起こす。前は、この状況でケイコがオレの女性化を知ったんだったな……
「ごめんね、ミノル」
「ケイコが起こした訳じゃないんだから謝るようなことはないぞ?」
オレの手に自分の手を重ねながらうつむいてそう言うケイコはどこかいつもと違った。
「………あたしがさ、もっと積極的になってればミノルは女にならなくて済んだかもしれないんだよね……」
なるほど、だから謝ってたのか。そういえば学校では前と比べて関わりが減ったし、これを気にしてたんだな。
「いくら仲良くても好きでもない男とやる気にはならないだろ? ケイコが責任感じることないさ」
「あたしは………好きでもない男とこんなにしょっちゅう家で遊んだりしないよ」
「え?」
正直、かなり驚いた。
よく考えてみれば、男の家に遊びに来るって女からしたらそれなりに覚悟がいることなのか。
「あたしは、初めての相手がミノルだったらいいなって思ってたし、ミノルの初めてはあたしがいいなって思ってた」
ケイコがオレの手を握った。
「あたしとミノルの関係って、ちょっと変な距離だったじゃん? ミノルは私を求めるような素振りなかったし、恋愛対象として見られてないのかなって」
「………」
「ホントは、女性化しないために抱かせてくれって、そんな理由でもよかったのよあたしは。15歳になったし、危機感募れば求めてくれるかなって思ってたのが甘かったかな」
そう言ってオレに微笑むケイコの頬が濡れていた。オレはケイコの手を引いてベッドに来るよう促した。二人で壁を背にして座る。
「やっぱ、他の子みたいにあたしからいかなきゃいけなかったね。でもなんか、怖くてさ。はしたない女だって思われて軽蔑されたら嫌だし、今の関係が壊れるのも嫌だったし」
「………正直まだ女として生きることを全面的に受け入れられたわけじゃないけど、オレはそれを誰かのせいになってしないぞ」
オレはケイコの手を握った。ケイコがおそるおそる握りかえしてくる。
「なっちまったもんはしょうがないって教えてくれたのはケイコだろ? こうなったのは無意識にオレが選んだ道だったんだよきっと。だからケイコが気に病む必要は無いよ」
「うん……」
「それにな、体が変わったって、気持ちは変わらないんだ」
オレは壁から離れ、ケイコの正面に回ってケイコを抱きしめた。今となってはオレの方が若干身長が低いので、どうにもしっくりこないが。
「オレは、女性化したくないために抱きたいだけなんでしょって思われて軽蔑されるのが怖かったのかもしれない。でも好きならやっぱ、言って、行動しなきゃだめだよな。だめだったよな」
そうして、オレたちは静かに涙を流しながら初めてキスをした。
オレがこうなってからじゃ遅いって思われるかもしれないけど、オレはそうは思わない。
少なくとも今は、ケイコの温もりと匂いがオレを安らかな気持ちにしてくれるんだ。
−続く−
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