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15、16歳位までに童貞を捨てなければ女体化する世界だったらその4

112名無しさん:2014/11/05(水) 00:43:06 ID:???
「トリックオアトリート!」
「菓子ならないぞ」

 今年も例のあの日がやってきた。10月31日。ハロウィンだ。実際にどんなイベントかは知らない。クリスマス然りバレンタイン然り、この手の行事はとにかく騒いで楽しめればそれでいいのだ。

 さてハロウィンの前を楽しむ前に話しておかねばならないことがある。

 三日前、俺は女体化した。

 初日で制服だの髪の毛だの女としての準備を終え、二日目に書類的なことを済ませ、三日目にやっと登校したわけだ。で、四日目である今日がハロウィン。楽しみじゃないわけがない。この時期なんて周りの反応を見るだけでも楽しいというのに。

 そんなわけで心が踊り出すような気分で登校したのだが、いかんせん早すぎた。教室にはボケーっとしてる男一人しかいなかったのだ。早すぎたのは仕方ない。席も近く結構話すので、俺はその男、望月に話しかけることを決めた。が、結果は前述の通りだ。

「…………今日ハロウィンだぜ? もっとこう……エンジョイしようぜ! 菓子もってないなら購買の自販機で買ってくれるだけでいいからさ」

「やだ。金もったいない」

「ドケチ…………どこがダメなんだよ?」
 ふぅ、と望月がため息をついた。そして表情を変えずに口を開いた。

「そもそもお前――仮装してないだろ」
「あっ…………」

 しまった。菓子をもらうことだけ考えてすっかり忘れていた。持ってきたアレをカバンから素早く取り出す。オマケとばかりに教室の片隅に置いてある箒も手に取り。

「キミの心に魔法をかけちゃうぞ? トリックオアトリート!」

「う、うわあ…………」

 アレ、というのは黒い三角錐の帽子だ。シンプルな黒地で、ファンタジーの世界で若い魔女がつけているようなものを想像すれば多分その通りだ。
 が、望月の反応はどうも芳しくない。つーか普通に悪い。

「…………そういうセリフってリアルで聞くとなんか…………微妙」
 ひでえ! せっかく頑張ったのに!

「あと帽子と箒はともかく、制服着てるってどうよ」

「そこは見逃してくれよ…………コスプレ持ってくるわけにもいかないし…………」
 これがブレザーじゃなくてセーラー服ならそういう何かにもなったかもしれないんだけどな……

 それにしても少しくらい乗ってくれてもいいのに。そこまで聞いて、少しだけ。ほんの少しだけ悪戯心が芽生えた。幸い教室にはまだ誰もいない。


「お菓子くれないと…………イタズラだぞ?」

「は?」

 つい頬が緩む。完全に油断し切ってるな。
 素早く望月の足首を掴み、股を広げる。所謂電気あんまの姿勢だ。当然目標はある一点。足を上げてソコを――

「あー! わかったから! 買ってやるから! 買えばいいんだろ!」


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