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YOU、恥ずかしがってないで小説投下しちゃいなYO!

768青色1号 ◆YVw4z7Sf2Y:2009/07/30(木) 06:45:31 ID:LQtbLtxw
「―――着きましたよ」

 おどけるように美人さんが鏡越しに笑いかけてくる。……それを私の右前に居る運転手に遮られて、不貞るように頬を膨らませる彼女。

 ―――窓の外に目を遣る。
 そこは、オフィス街と思しきビルが立ち並ぶ通りで、時間帯も遅いせいか……今は人も車の往来もまばらだ。

「はいはい……お仕事ですもんね。今行きますよー」

 カチャ、とシートベルトの外れる音がして、車から彼女が降りてしまう。

「初紀ちゃん、じゃっ、またね」
「あっ、えと……その……名前……っ!?」

 後部座席の窓の外から手を降る美人さんに、私は必死で声を掛けた。
 そこで彼女も漸く気付いてくれたらしい。

「あっ、そっか。自己紹介、まだだったっけ? 私は―――」

 ―――不意にハイヤーの右真横をトラックのエンジン音が通り過ぎていく。
 ……それに彼女の言葉がかき消されて聞こえたのは、たったの二文字だった。

「――」

 ………えっ?

「"あの子"のこと、よろしくね。
 ……じゃあね、初紀ちゃん」
「えっ!? ――――あのっ!!!?」

 私の言葉が聞こえていないのか、彼女は踵を返して、象牙色の大きなビルへと急ぎ足で駆けていき……やがて、その姿を、その象牙色のビルの中へと消していった。

 ―――今、聞こえた彼女の名前。多分聞き違いなんかじゃない。
 でも、私が聞いた話だと………彼女は交通事故で亡くなってる筈じゃなかったの―――?

「―――"ハル"……さん……?」

 私は、忘れるはずもないその名前を反芻するように、小さく、ただ小さく呟いた。



  〜青色通知13.2(初紀の場合)〜




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