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YOU、恥ずかしがってないで小説投下しちゃいなYO!
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「―――着きましたよ」
おどけるように美人さんが鏡越しに笑いかけてくる。……それを私の右前に居る運転手に遮られて、不貞るように頬を膨らませる彼女。
―――窓の外に目を遣る。
そこは、オフィス街と思しきビルが立ち並ぶ通りで、時間帯も遅いせいか……今は人も車の往来もまばらだ。
「はいはい……お仕事ですもんね。今行きますよー」
カチャ、とシートベルトの外れる音がして、車から彼女が降りてしまう。
「初紀ちゃん、じゃっ、またね」
「あっ、えと……その……名前……っ!?」
後部座席の窓の外から手を降る美人さんに、私は必死で声を掛けた。
そこで彼女も漸く気付いてくれたらしい。
「あっ、そっか。自己紹介、まだだったっけ? 私は―――」
―――不意にハイヤーの右真横をトラックのエンジン音が通り過ぎていく。
……それに彼女の言葉がかき消されて聞こえたのは、たったの二文字だった。
「――」
………えっ?
「"あの子"のこと、よろしくね。
……じゃあね、初紀ちゃん」
「えっ!? ――――あのっ!!!?」
私の言葉が聞こえていないのか、彼女は踵を返して、象牙色の大きなビルへと急ぎ足で駆けていき……やがて、その姿を、その象牙色のビルの中へと消していった。
―――今、聞こえた彼女の名前。多分聞き違いなんかじゃない。
でも、私が聞いた話だと………彼女は交通事故で亡くなってる筈じゃなかったの―――?
「―――"ハル"……さん……?」
私は、忘れるはずもないその名前を反芻するように、小さく、ただ小さく呟いた。
〜青色通知13.2(初紀の場合)〜
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