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YOU、恥ずかしがってないで小説投下しちゃいなYO!
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〜青色通知6.2(初紀の場合)〜
風を切るように、走る。走る。走る。
その冷たい風が、体の熱を冷ましてくれるのを期待して。
でも目頭だけは熱い。
こんなんじゃ、ダメだ。もっと、もっと早く走らなきゃ。
考えちゃダメだ。考えたら逃げどころの感情に捕まってしまう気がした。
風も追い越すくらいに、走れ、走れ、走れ。
―――あぁ、もどかしい!
ストライドが小さくなった身体が。
少し走っただけで息の上がる―――胸での呼吸が。
ちょっと揺さぶられるだけ乱れてしまう、この感情が。
走っても、走っても、ついて回る目頭の熱さが。
「……はぁっ、はっ、……っはぁ…」
心臓がイタいくらいに高鳴っていて、気持ち悪い。まるで心が物理的に揺さぶられているみたいだ。
結局、悲鳴を上げる身体に引っ張られるように、私はブティックのウィンドウケースの硝子に手を付いてうなだれるしかなかった。
………情けなかった。
自分で"女"を選んでおきながら、結局……私の目に留まるのは"女"としてのイヤな部分ばっかりで。
脳裏を掠めるのは、男だった頃の楽しい思い出ばっかりで。
抱え込んだ数多くの矛盾の捌けどころを見つけることすら出来なくて。
「ひどい顔……」
その結果がコレだ。
硝子に映ったボロボロの泣き顔と、ネガティブに真似た短めのポニーテール。
大きらいな自分を守るための、臆病者の抜け殻が力無く私を睨み付けてくる。
―――アンタのせいだよ。
そう、言われている気がした。
他の誰でもない私のせいなのに、今度は自分同士で責任のなすり合い?
……ホントにバカだ、私。
―――ピリリリリッ!
「っ!?」
無愛想な携帯の着信音が、私の涙をせき止める。
……なんだ、メールか。
……珍しい父さんからだ。
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