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YOU、恥ずかしがってないで小説投下しちゃいなYO!

415青色1号 ◆YVw4z7Sf2Y:2009/03/28(土) 07:05:11 ID:0RrCqv7E
 俺は、坂城が好きだった。いや、今でもその気持ちに嘘はねぇ筈だ。
 でも、いつもならこの屋上から遠まきに眺めていた坂城の姿を……今は探す努力すらしてない。
 女々しく真横に視線を落とし、溜め息ばかりつく。

 ……この堕落した俺は一体誰なんだ?!

 …………。
 ………。
 ……。
 …いや。俺、か。

「んだよ、らしくねーなぁ陸!」
 
 不意に、辿々しくて甲高い声がした。
その声の主の名前を呼ぼうとして振り向いて―――
「初―――」
 ―――"き"の口形で、俺の声は止まった。
 初紀によく似た髪型。けど、初紀じゃない。

「あれ、似てなかった?」

 一瞬本当に間違えそうなほどに背格好は似ていた。
 口調が、そんなに辿々しくなければ。
 それがなけりゃ、遠目から別人だって気付かなかっただろうな……。

 短く纏め上げられたポニーテールと、少しだけ裾上げされたスカートが、常に雲の流れに沿って吹く風に靡いていて、いつスカートが捲れてもおかしくない。
 それが目的で凝視していると思われたくなくて思わず背を向ける。
 
 ……"そいつ"の名前を呼びながら。

「―――坂城……だったっけか?」

 我ながらすげぇ白々しい。
 多分、赤の他人の中では最も知っている自信があるってのに。
 ……何かストーカーみたいで凹む。

「ありゃ。私のこと知ってた?」

 知ってるも何もねぇだろ。とは口が裂けても言えるわけもなく。

「人相覚えは得意なんだよ」

 とか何とか適当にあしらってコンビニで売ってる安い1Lパックの緑茶をストローで、ずずーっ、と啜る。

「へぇ〜……刑事さん向きだねっ、将来はエリート官僚?」
 
 ぶーーっ!!
 濁点付きの霧散音が屋上に響き渡る。




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