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YOU、恥ずかしがってないで小説投下しちゃいなYO!

348 ◆YVw4z7Sf2Y:2009/02/25(水) 09:46:43 ID:srB/tqXQ
〜青色通知〜

 頭じゃ分かっててもキモチが付いてこない。
 だから……なんつーか、こう……心臓の周りが妙にモヤモヤする。
 だってよ、ガキの頃から互いの胸ぐらを掴み合って、いつ拳が顔面を捉えてもおかしくねぇ、そんな間柄のダチがよ、その……
 ……女になるなんて。世の中どっかブッ飛んでるっつの。

 初紀が女になったことは―――正直言うとかなり意外だった。いろんな意味で。
 まず、女になるまでの過程。稀少例とか言うヤツらしい。誕生日とか云々をまるで無視したタイミングでコイツは……女になってた。
 それに、コイツは俺なんかとは比べモノにならないほどモテた。屈託のない笑顔を浮かべ、性別とかそんなものを通り越して、どんな相手だろうと分け隔てなく接していた。
 てっきり女なんぞ両手じゃ数え切れないほどベッドで泣かせているとか、そんな下世話な想像をしていたのは俺だけじゃなかったハズだ。
 それが、今じゃセーラー服姿がハマる美少女って―――「―――そーだ」
 不意に俺の思考を遮る初紀の声。
 俺が返事をする間もなく、コイツは二の句を繋ぐ。その目は明後日の方向を向いたまんまで。
「言うの忘れてた。変わったんだ、名前。字はまんまだけど"ハツノリ"じゃなくて。"ハツキ"だ」
 指で文字を空間になぞりながら、"初紀"は事実を淡々と話す。
 その悟ったような口調が、なんだか余計に腹立たしくて……俺は寝転がったまま隣に座る奴に背を向けた。
……そんな俺の内心を知ってか知らずか―――
「―――ま、どっちでも好きな方で呼んでくれや。今は決めらんねーってんなら苗字でもいいぞ?」
 ―――とだけ言って"初紀"は取って付けたようにカラカラと笑う。
 つーか……何で笑ってられるんだよ?  女になっちまって、これからの一生を女で過ごさなきゃなんねぇのに。
このまま遠くない未来に俺もそうなるってのを見越して言ってんのか? 喧嘩売ってんのかコイツは。
 ……いや、他意は多分ねーんだろうな。妙な所が敏感で、大抵の所が鈍感なコイツのことだ。今は自分のことで頭が一杯なんだろ、そう思うことにした。




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