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YOU、恥ずかしがってないで小説投下しちゃいなYO!
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【見学】
家を出てから五分ほど経った。
ツバサが近づき、小声で話す。
「ほら、あそこの男がターゲット」
「ターゲット?」
ターゲットってなんだ、こんなド派手な格好で尾行でもするのか、と思いながら、ターゲットの男を見る。
その男は体格も顔も普通のどこにでも居そうな二十代の男だった。…頭に生えている耳と尻の辺りにある尻尾を除けば、の話だが。
「な、なんだ、あれは…」
「形と毛の色から推理して、多分……狸かな」
「そういう意味じゃなくて!」
「わかってるよ。まあ、後で話すから」
そう言い、ツバサは手を前にかざす。すると、何も無いところからいきなり日本刀が現れた。
「え、手品!?」
「ふふっ、違うよ。これは魔法少女にとって、基本的な魔法の一種で『創造攻具』って言うんだ。魔法少女一人ひとりが自分の心の中に描いている一番の武器を瞬時に召喚する魔法だよ」
そういうなり、ツバサは姿勢を低くして狸男に凸っていった。
その速度は明らかに一般人の出せるレベルでは無く、狸男が気がつく間もなく肉薄し、手にしている日本刀で一閃、無造作に振るった。
「うわああぁぁぁ…ぁあ?」
ツバサは首を狙って刀を振るい、確かに首に刃がめりこんでいた。
だからこそ、俺は絶叫しかけたのだ。が、ツバサの剣には血は一滴も着いてなく、また斬られて、たった今崩れ落ちるように倒れた狸男の首もしっかりと繋がっていた。
どういう事だ?
「ほら、ぼーっとしてたら駄目だよ。本当の敵が出てくるからね!」
ツバサがそう言った瞬間、倒れている狸男の背中からまばゆい光を放つ球体が浮かび上がった。
「な、なにこれ…魂?」
「違うよ、これは人間以外の生物に寄生し、その生物のコントロール権を乗っとり、人間への悪事を働く寄生虫さ」
ツバサは説明を終えると、刀の切っ先を球体へと向けた。
「これで終わりだ。『滅せよ』」
ツバサが静かに呟いた。次の瞬間には光球はみるみるうちに小さくなり、完全に消えた。
「そして、その寄生虫を倒して人間と寄生された生物を助けるのが、僕達『魔法少女』の役割さ」
ツバサが顔を向けた方には無傷の狸が安らかな寝息をたてていた。
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