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YOU、恥ずかしがってないで小説投下しちゃいなYO!
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今年こそは、今年こそは、と毎年思うこの季節。 例外に洩れず、今年も僕は同じ道を辿っている。
慣れっこだと思っていた一人ぼっちの塾からの帰り道が、高校に上がっただけだというのに、やけに切なく思えた。
街の其処彼処に見られるクリスマスカラーの所為だろうか。 それともいつもより多いペアの人並みがそう思わせるんだろうか。
どちらにしろ僕は、煌びやかなイルミネーションを共に眺める人も居ずにただ下を向きながら道の端を歩いていた。
「いらっしゃいませ〜! ただいまお安くなっておりますよ〜! いかがですか〜!」
ちょうど商店街の終わりに差し掛かった頃だっただろうか。 ありがちな売り文句を発する聞き覚えのある声が聴こえてきた。
何となく気になって道の向こう側を見てみると、少し寂れたようなケーキ屋さんの前にサンタの衣装に身を包んだクラスメイトがいた。
同じ学校の同じクラス。 ただそれだけの関係の僕と彼女。 そして僕の家のクリスマスをケーキで祝う習慣は中学校で終わった。
今まで一言二言しか言葉を交わしたことも無いんだし、声を掛ける必要も無いだろう。 僕は見て見ぬふりを決め込んで、家路を急いだ。
「あら、おかえり。 いとこの祈美ちゃん来てるわよ、ってことでケーキ買って来なさい!」
玄関に並ぶ見かけないブーツは誰のものだろう、という疑問はすぐに母さんに解かれ、それと同時に僕はまた、来た道を戻ることになった。
バッグを剥ぎ取られ、三千円を握らされながら家を出ると、さっきよりも少しだけ暗く、寒くなっているような気がした。
それは僕の気のせいだという事にしたんだけれど、さっきよりも白い息が長く続いていたのだけは、はっきりとわかってしまったんだ。
すれ違う男女の波を掻き分けるように進んで、一番家から近いケーキ屋さんの前へ着いた。
さっきクラスメイトが売り子をしていたブースはもう無くなっていて、僕は何故か、少しだけホッとしていた。
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