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YOU、恥ずかしがってないで小説投下しちゃいなYO!

225コゲ丸 ◆CI4mK6Hv9k:2007/09/18(火) 21:23:15 ID:BeVPUlYs
「じゃあ、ホントにこれで………ありがとうございました!」
「あぁ、必要なモンがあったらまた持って来てやっからよ」
「いえ、そんな……そこまで迷惑掛けるわけには―――」
「そうか。俺の親切は迷惑、か……」
「いえ、決してそういう訳では――!」
「―――なら、有り難く受け取れよ?」
「おじさん……」
「じゃあ、またな!」

幾つかの会話が終わるや否や、おじさんは帰って行った。
どこまでお人よしなのだろう。私は、海に背を向けて歩き出した。

あの洞穴で、あの川原で、お兄ちゃんは今日を生きているのだろうか。
海岸からの林を抜けると、私がいた頃よりも幾らか草が増え、それだけの月日の経過を感じる。

生きるためだけに狩り、生きることを楽しんだ私達。
笑って、怒って、冗談をいって……そんな事を思い出しながら歩いていると、私の目にあるものが飛び込んで来た。
古ぼけ、交差した二つの墓。そして―――毛むくじゃらの背中。


会ったら最初に何を言おうか考えてた。私はアドリブが利かないから、頭の中でずっと整理してた。
―――けど、意味が無いことだったんだ。一目見ただけで、私の足は駆け出していた。止まらないんだ。
お兄ちゃんが私の方を振り向いて、私は地面を蹴る。両腕を広げたお兄ちゃんが、私を抱き留める―――

「ただいま!」


おわり




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