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YOU、恥ずかしがってないで小説投下しちゃいなYO!
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「HAHAHA! ……しかし、ホントにいいのか?」
「えぇ、お願いします」
ゆっくりと、滑るように、船は岸を離れ、私は遠くを見つめた。
おじさんが変わってなくてよかった。
彼は、お兄ちゃんの事を唯一知っている人だから。
船を出してくれたおじさんは、3年前、私をあの島から連れ出してくれた人だった。
それだけでなく、帰国の手続きやそれまでの宿など、私に世話を焼いて下さった方なのだ。
そして今も秘密を守り、今回の私の暴挙にも目を瞑り、あまつさえ私を島へ渡してくれようと言うのだ。
おじさんにはお礼をしても足りないくらいの恩がある。
『お礼をすることが出来ないのが悔しくて申し訳ない』
と言ったら、
『あの島じゃなかったら気付けなかった。礼なら空に向かって笑ってやりな』
と言われてはぐらかされてしまった。
……懐かしい匂いだ。
おじさんの漁村を少し離れただけだというのに、もうあの島の匂いがする。
潮風と、太陽と、海鳥の鳴き声。
焼き付くような暑さと海の碧さは、私のいたあの頃と少しも変わってはいなかった。
「ハヅキ、見えて来たぞ」
おじさんの声に、指差した方向に、私は目を奪われた。
ああ……ああ―――私は、帰って来たのだ。
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