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YOU、恥ずかしがってないで小説投下しちゃいなYO!

195コゲ丸 ◆CI4mK6Hv9k:2007/09/16(日) 20:24:26 ID:wgo2iQ8Y
複雑な、気持ちだった。
この島で暮らし始めて、俺は自分の歳を数えるのを止めた。
祝ってくれる人もいない。誕生日なんて、死へ一歩近付くだけの話だった。
口には出さないが、誰かが救助に来てくれるかどうかもわからないのだ。
無駄な考えは捨てて、今とこれからを生きる事だけを考えて生きて来た。

……でも、葉月はそんな希望を捨てずに、今も生きている。
このまま、ずっとこの島で暮らさなければならないかも……そんな事は、言える訳がなかった。

突然俯いた俺の顔を、葉月が覗き込んだ。
眉をハの字にして、心配そうに俺の腕を掴んだ。

「……心配…してくれたのか?」

葉月は小さくコクリと頷くと、何かを走り書いた。

『どうしたの? どこか痛い?』

小動物のようなつぶらな瞳をパチクリさせながら、また覗き込んでくる。
この優しい子に心配かけてちゃいけないな……

俺は鼻もとを手で擦りながら、不機嫌そうな顔で、葉月を睨みつけた。
硬直する葉月。何故か目には涙が浮かんでいる。
俺はそのままの顔で鼻を啜り、言った。

「……くしゃみが出そうで出ないって、気持ち悪くね?」

寄せては返す、波の音が響いている。




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