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【コピペ】政治経済スレ【専用】

269時事専修:2011/01/28(金) 01:32:36
■新潟のコメも、長野のレタスも勝算があったわけではない

肥料、飼料、農薬、農業機械の品質が向上し、世界の食糧生産は世界の人口の増加率
を超えて急増している。窒素肥料の登場でコメや穀物の単位当たり収量は5倍になった。
世界人口が2倍となるのに要した期間で牛肉の生産量は4倍になっている。

「そんなに簡単に儲かる品種を作れるわけがない」との反論もあるだろう。しかし、
今の全国区の稼げる品種も、元々、確たる勝算があったわけではない。また恵まれて
いる地域だけが成功しているのではない。もともと新潟のコメは日本一まずく
「鳥も食べない“鳥またぎコメ”」だった。そこで新潟は、味にこだわり勝負に出た。
おいしいものの、稲が倒れすくて人気がなかったコシヒカリ導入し、新潟米への評価
を一気に逆転。日本一うまい米を作る名産地となった。

「高原レタス」でレタス長者を数多く生み出した長野も、もともと気温が低く、
冷害ばかりが有名だった土地だ。朝鮮戦争のとき、米兵に供給する目的でレタスを
作り始めた。高温に弱いレタスが、夏でも見事に出来ることで、名産地となった。

■オールジャパンでマーケティング戦略を導入せよ

オランダは効率的な施設園芸で、ハンディを克服し、世界一強い農業を実現している。
なんといっても、思い切って“選択と集中”を実践した。施設野菜では、トマト、
パプリカ、きゅうり、いちごが、栽培面積のほぼ4分の3を占める。これらの4品目に、
集中的に投資している。国を挙げて品種に取り組み、それを生産する施設設備を導入
する。そしてネットを活用して、世界各地の需要(トマトやパプリカの色、大きさ、
甘さなど)を徹底的にリサーチする。そして、最も高く売れるタイミングを予想し、
それに合わせて生産体制をしく。カラフルで可愛らしいパッケージで消費者を引き
付ける。

労務管理も徹底している。高価なパートタイム労働者を無駄遣いしない。収穫や栽培
にロボットを大量に導入し、人件費削減を図る。流通や施設園芸にかかるエネルギー
についても研究開発を怠らない。代替エネルギーを開発したり、使用済みエネルギー
を再利用したりして、施設園芸のアキレス腱であるエネルギーコストを大幅に下げて
いる。

こうして、生産した作物のほぼ80%を輸出し、世界中で稼いでいる。

日本だと、鳥取産とか、宮崎産とか、地域をベースに農作物をブランド化して競う。
これは長く国内競争だけを想定してきたからだろう。オランダやアメリカは、ポテト、
トマト、ビーフ、マッシュルームと作物ごとに連合して競う。“アメリカンポテト”
はいかが? “オランダチーズ”を買ってと!という感じだ。オールアメリカ、
オールオランダで、作物別に連携して世界に大攻勢をかけるので、資金力も政治力も
けた違いに大きい。だから国外の市場においてパワーが違う。

稼げる品目に特化して、バイオ技術使って品種改良し、施設園芸、代替エネルギー、
省エネ、ロボット、インターネットの技術を総動員する。こういう農業なら日本が
得意とするところではなかろうか? マーケティング――生産予測から市場ニーズ
調査、魅力的なパッケージングの開発まで――も導入すれば農業は大きく変わると
思う。

あらゆる産業の力を、オールジャパンで導入し、日本の農業をさらに稼げる事業に
変えていってはいかがだろうか?

イスラエルやオランダの奮闘振りを見れば、日本農業に無限の可能性を感じることが
できる。

◎執筆者/田村耕太郎
米エール大学マクミラン国際関係研究センターシニアフェロー。前参議院議員

◎関連スレ
【コラム】「日本の農業はもっと強くなれるから、保護は要らない」というのは欺瞞だ--やまけん(農産物流通コンサルタント) [01/27]
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1296124516/
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20110124/218115/?P=1


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