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全宇宙全生命永久永遠の大天国
:2006/05/03(水) 07:07:54
モンロー的世界観と仏教思想:書評『「臨死体験を超える」死後体験』(その3) 投稿者:reverie 投稿日: 7月 7日(月)02時25分18秒
モンロー的世界観の第四番目。本書には独自の意識・存在レベル(フォーカ
スレベル)の定義としてレベル10から49まで十数段階に分類されています。
このフォーカスレベルの階梯は仏教での瞑想中に体験する領域とある程度共
通する部分と共通しない部分があるようです。原始仏教でいう天界などの神
々を瞑想中に見る体験や密教における修行中の見仏体験が(部分的にですが)
共通するものがあると思います。
一方、仏教の四無色定における意識レベルに対応するものはモンロー的世界
観には全く見あたらないようです。なお、モンロー研ではフォーカスレベル
15は仏教の空の境地に類似したものだと誤解しているようです。以前、モン
ロー研のプログラムに参加したアジアの高僧が体験に基づいてそう述べたと
されています(47ページ)。
「フォーカス15は無時間の状態といわれる。時間に束縛されない状態である」
(46ページ)、「(フォーカス15は)いつの時間ともつながっている」(48
ページ)という定義、そして本書に記述されているフォーカス15の具体的体
験内容(闇や凍りついた印象、窒息する感覚など)から、原始仏教でいう空
体験にも大乗や密教でいう空体験にも無関係だと判断されます。
空に関するモンロー研の誤解は件の高僧が長年の修行の成果として体験して
いた空を、たまたまモンロー研でのプログラムの最中にも同様に体験したこ
とから生じたものだと私は推測します。つまり同じプログラムでの体験でも
通常の参加者の体験内容と件の高僧のそれとは同じではないと推測していま
す(高僧が本物であるならば)。
仏教との比較から離れ、モンロー的世界観そのものについては次のように私
は判断しています。
・宗教的な要素を排除し続けている姿勢は高く評価できます。体外離脱体験
では本源的な宗教の領域に接近する境界事例が多発します。そのため体外
離脱体験に基づいて新たな宗教サークルを起こした事例( Paul Twitchell
の ECKANKAR のケース)もあるだけにこれは評価できます。
宗教やカルト(有名なカルト Scientology も AUM と同様に教義に体外
離脱体験やフォーカスレベル的な意識の階梯をもっています)に堕落しや
すい中でよく持ち堪えていると思います。
・モンロー的世界観は真実か?
これはつまり輪廻は真実なのか、近く地球に訪れるという大変化は真実か、
フォーカスレベル27にあるとされる各種の機能センターやそこで働く知的
存在は真実なのか、という問題です。
結論からいえば次のように私は判断しています。モンロー的世界観では信
念体系領域(フォーカス24,26相当)というのがあります。共通の信念を持
つ人々の想いが生み出した世界が信念体系領域で、特定宗教や信念体系に
強く染まった人々(つまり我々の多く)が死後、その世界に至るとされて
います。
で、モンロー的世界観も(仮想的な)一段上の次元から見れば、広義の信
念体系領域の一つに含まれると私は考えています。その意味でモンロー的
世界観の信念を有する者にとってはそれこそが真実となります(その信念
から脱するまでは)。信念から脱した時はモンロー的世界観もまた意識の
生み出した幻影となります(基本的には仏教思想についても同様)。
信念と現実の間に巨大な乖離が常に発生する異常な世界(この地上世界)
は熟睡した意識にとって目覚まし時計のベルの音のような苦痛をもたらす
ものだと思います。
以上で今回の書評は終わりです。次回はモンロー的世界観に含まれる主な矛
盾を検討する予定です。
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