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1703 ◆MuKUnGPXAY:2011/11/28(月) 14:13:40 ID:???
>>1689
コレは私の個人的な見解ですが:
★★★『数学や(現象論ではない)理論物理学が綺麗に仕上がって見えるのは
        非常に単純な研究対象しか相手にしないという基本原則に則っているから』★★★
という事だろうと思います。まあ概ねは「注目するべき基本構造だけを取り出
して抽象化し、コンパクトに纏まる部分だけを定式化してソレを本質と呼ぶ」
という考え方をする、謂わば『徹底して分析的な考え方を行う』という事だと理
解されます。だからそういう考え方からすれば、恐らくは:
★★★『所謂応用研究と呼ばれるモノは、ソコに含まれると思われるパラメータ
          の数や種類が余りにも多くて、従ってその中から何を取り出すのが良い
                のかが一見しては明らかではない場合が通常という事の限りない困難。』★★★
だとも(私の様なド素人には)理解されます。

そもそも大概の科学研究の場合では、実際の作業手順として:
★★★『何がしかのモデルを設定する事に依って具体的な作業を可能にスル
         という場合がその殆どである。但しその「モデルの設定」という時点で
              重要であるかも知れない何がしかの情報を捨ててしまっている事もある』★★★
という風に私は理解しています。例えば(コレも良くない事例でしょうが)イジン
グモデルという格子統計力学のモデルは、電子スピンの最隣接相互作用しか
考慮しないという単純化されたモデルでしかなく(現実には電子スピンの相互
作用は最隣接だけである筈はない。電磁相互作用はロングレンジなので)、
従って「粗悪な近似であるという可能性は絶対に捨て切れない」という理解を
するのが妥当だと私は考えます。ですがソレをきちんと認識した上で研究を
行っても、でも『ソコから何がしかの本質を捉える事が出来たという認識』が
可能だからこその「イジングモデルの有効性」(例えば分配関数の厳密解と
か、或いは相転移の説明とか)だと思います。

だから『複雑に見える目の前の事象から如何にして事の本質を抽出するか』
というのが研究者に課された使命だと思う訳です。だから応用系の研究は簡
単どころか、きちんとやれば本当にご指摘の様に『宝の山』という事だと私で
さえ思いますね。まあ一般的な考察として:
★★★『アル対象に対して理論的な考察をした場合に、
              その対象の複雑さと理論の完成度とは反比例する』★★★
という様な関係になっているんだと思いますね。だからどちらが難しいとか、
そういう短絡的な話ではないと私は考えています。



追伸:私の糞父は「頭が悪い者は応用をやれ」という主張でしたね。コレは応
用研究を甘く見ていた証拠であり、『応用は大して難しい事をしていない』とい
う世間の誤った見方をある種代表していると思います。どうやら「常識的にや
れば何がしかの結果が得られる」という超安易な考え方を言ってたのだと私
は推察しています。でもそういう考え方や認識で応用研究を行うのは完全な
誤りだと私は考えています。


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