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130名無しさん:2015/02/24(火) 19:58:15
バディと子どもたちの学校生活

動物観の壁

「学校犬」として子どもたちに愛され、学校生活を送ってきたバディであったが、犬を学校に介在させるという取り組みは、すべての人からすんなりと受け入れられてスタートしたわけではなかった。幼稚園から小学校、中学校、高等学校、短期大学と多くの学校がある、立教女学院で働く教職員の中には犬が嫌いという人もいた。また、プログラムの教育的効果に対して懐疑的であったり、最初から理解しようとしない人もいた。そういった人たちの心理の中には、「犬なんて本当に役に立つのか?」という疑問に加えて「犬畜生」という言葉があるように、犬への評価自体がことさら低く、犬は番犬として鎖につないで飼うもの。犬は、あっちこっちに糞尿をして歩き、飼い主は始末をせず困った存在。そんな意識が少なからずあったのだろう。幼いころに野良犬に追いかけられたり、噛まれたりした経験のある人もあったかもしれない。

かつては血統書付きの洋犬を飼うのは一部の裕福な家庭のステータスだったものだが、80年代後半から90年代以降の昨今のペットブームによって、ペットとしての犬の存在は大衆化されてきた。しかし、「犬との暮らし」「犬との関係」といった質的な動物理解という点では、ペット業界の商業主義に追いやられる状況で、広く浸透しているとは言えない。

「動物介在教育」という教育プログラムでは、日々の生活の中で子どもたちが犬を連れてキャンパスの中を散歩し、犬が所定のエリアで運動や排せつをする。所属部署が違い、日ごろから接点が少ない場合には、「犬なんて」という感覚を持っている教職員全員に理解をしてもらうのは至難の技であった。

広く理解を得るためにと、学院内の教職員向けの広報の機会を増やすことはもちろんのこと、各部署への理解を得るようコミュニケーションをとるように心掛けた。

また犬のトレーニングについても自己流で行うのではなく、専門家の協力を得ながら継続して行った。定期的にドッグトレーナーに来校してもらい、子どもたちへのハンドリング講習会を開いて、あえて取り組みの様子が他の教職員にも見えるように行うなど、少しずつ動物観の壁を乗り越えるよう努力を続けていった。


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