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漢文翻訳スレッド
15
:
中村
:2004/11/30(火) 01:03
(移行対象 投稿日: 2004/06/09(水) 06:18)
『晋書』の該当部分は、『[冓斗]注』にあるように『太平御覧』巻三百九十が引く『郭子』の記事が元になっているようです。
郭子曰、孫安國往殷中軍許、共語。往返精苦。客主無間。左右進食、冷而復煖者數四。彼我奮擲塵尾、毛悉隨落、滿餐飯中。賓主遂至暮忘餐。殷方語孫卿曰、公勿作強口馬。我當併卿控。孫亦曰、卿勿作穴鼻牛。我當穿卿頰。
左右が食を進めて、そのご飯の中に毛が一杯とあるので、昼飯夕飯とかまわず食事が出されたときと考えた方がいいでしょうか。
しかし「至暮忘餐」の餐が、最初に出されて何度も暖められた飯なのか、あらたに夕方に出された夕飯なのか判然とはしませんよね。
「日が暮れても食事のことを忘れていた」と訳して、その食事が先に出されたのか夕飯なのか言わずに訳すのもありかと(原文にも忠実です^^;)
「食事を顧みず議論に熱中したのに、結論が出なかった」という全体の主旨からすれば、何度暖めても(手をつけず)、あげくの果てに日が暮れても夕飯をとらずに議論に熱中したとするのが自然かとは思います。
この故事は『世説新語』の文学篇にもありますので、諸家の翻訳を参考にしてみるといいでしょう。
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