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RNA:Ritsumeikan News Association vol.1

120名無しの立命生:2007/05/28(月) 16:24:17 ID:Qv8raToM
セカンドライフ:中国から“バーチャル出稼ぎ”も 小野憲史のゲーム時評
5月28日11時18分配信 毎日新聞 まんたんウェブ

 空前のDSブーム、オンラインゲームの普及など活況を見せるゲーム業界。超硬派のゲーム雑誌「ゲーム批評」の元編集長で、フリーライターの小野憲史さんが、“ゲームのいま”を切る「小野憲史のゲーム時評」。「セカンドライフ」編の最後は、最新のRMT事情などを紹介する。

◇  「小野憲史のゲーム時評」のバックナンバーはこちら  ◇

 ゲーム内アイテムを現実貨幣と交換するRMT(リアルマネー・トレード)と法規制がなじまない理由は三つある。

 第一に法的規制を行うには、デジタルデータであり形ないものである「ゲームのアイテム」に財産権を認める必要があること。第二に日本だけでなく、国際間の連携が必要になること。第三にRMTが急速に浸透、多様化しており、規制がすぐに時代遅れになる可能性が高いことだ。いずれも一朝一夕に解決できる問題ではない。

 問題をより複雑にしているのが、国際間でRMTに関するユーザー意識が異なることだ。「アジア・オンラインゲーム・カンファレンス2007東京」(AOGC)でも、この点が議論された。韓国の魏晶玄・ソウル中央大助教授は、「日米と中国でRMTに関する意識が反対だ」と説明する。日米でRMTを否定的に捉えるユーザーが多い一方、中国は寛容的で、RMTを効率的に行う「BOT」と呼ばれるプログラムも中国では数多く販売されている。

 中国オンラインゲーム市場に詳しい、立命館大の中村彰憲助教授の講演では、06年の中国RMT市場は約600億円という報告があった。これは日本のオンラインゲーム市場全体に匹敵する金額だ。


 RMTで生計を立てるユーザーを「ゴールドファーマー」と呼び、中国全土で約50万人に上るという。オンラインゲームの市場拡大と共に、中南米や東南アジア、ロシアなど、ゴールドファーマーの数は世界規模で増加している。円や米ドルを「バーチャル出稼ぎ」で獲得するユーザーが増えているのだ。これに対して日本の多くの運営会社では、海外ユーザーの国内サーバ接続を遮断する「鎖国政策」を取っている。しかし現状のインターネット技術では、簡単に迂回(うかい)接続ができてしまう。

 話を「セカンドライフ」に戻すと、こうしたゴールドファーマーがアイテムを作り出して販売したり、土地の資産価値を高めたりするなど、コミュニティーに貢献する優良ユーザーに変わる、などのユニークな現象が生まれている。「セカンドライフのロックフェラー」として有名になったアンシェ・チャン女史も、元々中国のRMT業者だった。女史は「セカンドライフ」で初めて百万ドルを稼いだプレーヤーとして、米ビジネスウィーク誌2006年1月号で特集された。

 「セカンドライフ」は「バーチャルアイテムの財産権」というパンドラの箱を開けた。RMTの一律な規制は第二、第三の「セカンドライフ」の芽を摘みかねない。一方でRMT行為が、不正アクセスなど犯罪の温床になっているのも事実である。RMTを巡る国際議論はますます激しさを増していくだろう。最後に残ったのが「希望」であればいいのだが……。

◇著者プロフィル

小野憲史/フリーライター。99年から硬派・辛口のゲーム雑誌「ゲーム批評」の編集長を務めた。00年に退社後はフリーで活躍中。


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