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【研究】立命館大学 大学院 情報交換スレ【研究】

546名無しの立命生:2009/02/21(土) 12:45:57 ID:VDaHYX6A0

新規ガン遺伝子同定へ
5年計画総額7億円を予定
http://tech.braina.com/2009/0218/bio_20090218_001____.html

  新たなガン遺伝子を探索するプロジェクトが始動した。科学技術振興機構は、間野博行・自治医科大学教授の開発した「レトロウイルスを用いたガン遺伝子スクリーニング法」を、iPS細胞研究、鉄系高温超伝導物質研究に続く、第3番目の研究加速課題として指定。この方法は、今のところ日本だけの専売特許であるため、これを活用して新たなガン遺伝子群を世界に先駆けて同定する。年間1億〜1億8000万円で5年間。間野教授は「抗ガン剤に抵抗を持つガンや効果的な治療法がないガンを中心に、できるだけ多くのガン原因遺伝子を見つけていきたい」と話している。

  現在、世界で年間700万人がガンで死亡している。日本国内だけでも、脳血管疾患や心疾患などによる死亡率は、医療の発達によってある程度抑えられているが、ガンの死亡率は右肩上がりに上昇している。

  最近、ガン治療法として、ガン細胞の生存に必須のガン遺伝子産物を標的として、その働きなどを阻害する分子標的療法が着目され、期待されている。例えば、慢性骨髄性白血病については、チロシンキナーゼABLが染色体転座した結果、BCRと融合したBCR−ABL活性型チロシンキナーゼが生まれ、それがガン化の原因の一つであったことから、その阻害剤が有効な治療薬として活用されている。

  しかし、ガン細胞には多くのゲノム変化が起こっており、その中のどれが本当にガン細胞の生存に必須の遺伝子なのかをスクリーニングするのは困難であり、標的となる発ガン原因遺伝子はわずかしか見つかっていない。

  間野教授らは、JST・CRESTの支援でレトロウイルスを用いたガン遺伝子スクリーニング法を開発し、微量の細胞から再現性よく数百万種類の完全長cDNAを得て昨日スクリーニングすることを可能にした。具体的には、マッチ棒の先程度の臨床検体から数百万種類のcDNAを発現させる高感度ライブラリーを作成し、それらをひとつ一つレトロウイルスに組み込み、組み換えレトロウイルスライブラリーを作成。正常細胞に網羅的に発現させ、ガン化している細胞から、発ガン遺伝子や薬剤耐性遺伝子を見つけ出す。

  この技術は、ガン細胞内で発現する遺伝子の機能スクリーニングを行う手法としては世界で最も優れたものの一つであり、昨年、この方法で肺ガンの新規原因遺伝子EML4−ALKが発見された。EML4−ALKは現在、製薬会社による臨床試験が始まっているという。

  プロジェクトでは、死亡者数が多く現在有効な治療法のないガン種である、肺ガン、食道ガン、スキルス胃ガン、乳ガン、膵臓ガン、男性ホルモン不応性前立腺ガン、急性白血病などをターゲットに、このスクリーニング法を用いて発ガン原因遺伝子を同定する。

  癌研有明病院と自治医科大学で保存されている多くのガン検体からcDNAライブラリーを作成し、各種アッセイを行い、ガン遺伝子のスクリーニングを実施する。発見されたガン関連遺伝子群の機能評価を発生工学的手法により検証するとともに、大量の保存ガン検体における頻度解析・臨床的特徴との関連解析などを行って、真に発ガンの原因となる遺伝子群の同定を目指す。

  具体的には、自治医科大学がプロジェクト全体の統括とガン検体からのガン発現遺伝子の大規模スクリーニングを行う。また今春、東京に研究施設を借りて、スクリーニングを加速する。癌研有明病院では、様々なガンの解析対象検体の選別と異常遺伝子のヒト検体における頻度・病理学的解析などを行う。千葉大学では、疾患モデル動物を作成し、発見されたガン発現遺伝子群の機能を検証する。これによって、ガン原因遺伝子群が同定され、ガン化のメカニズムが明らかになれば、これらの遺伝子などを標的としたガンの診断法・治療法の実用化につながる


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