【研究】立命館大学大学院情報交換スレ【研究】

483：名無しの立命生：2008/11/30(日) 23:33:23 ID:YE4OVldw0: ■キャンパる：私大初「パイロット学科」
東海大　日本で座学、米で実習
http://mainichi.jp/life/edu/news/20081128dde012070015000c.html

私立大学としては日本初の「パイロット学科」を０６年４月に開設した東海大学をたずね、授業を見学し、学生たちの話を聞いた。【東京理科大・五十嵐亮平】

　◇２年後に問われる「視野の広さ」
　正式名称は、東海大学工学部航空宇宙学科航空操縦学専攻。１学年約４０人で、現在３年生まで在籍している。

　神奈川県平塚市にある湘南キャンパスで１年生の３時限の授業「航空管制交話法」を見学した。

　航空無線での管制塔とのやりとりを学ぶ授業。「ＡＮＡ　６４６　ｃｌｅａｒｅｄ　ｔｏ　Ｔｏｋｙｏ　ａｉｒｐｏｒｔ　ｖｉａ……。声に出してどうぞ」「これは国家試験に出ます」

　学生からは、無線のやりとりに関する細かいニュアンスを問う質問も飛ぶなど、緊張感のある空気が流れる。時には実際の管制の音声や、航空地図なども使用する。他にも、飛行機の運航に関する法律や、気象、シミュレーターを使った航空概論などの授業もある。

　日本での座学のほか、アメリカ・ノースダコタ大学での約１５～１８カ月の実習を合わせて４年間学ぶ。日本でパイロットになるには、大学で２年以上学んでから独立行政法人の航空大学校に入学するか、大学卒業後に航空会社に就職し自社養成所で学ぶ必要があった。東海大のパイロット学科は、事業用操縦士の免許と大卒の資格が最短４年で得られるのがセールスポイントだ。

　全日本空輸（ＡＮＡ）と提携しており、教材はＡＮＡから提供され、スタッフも航空大学校やＡＮＡから招くなど、教官の陣容も幅広い。

　志望動機について１年生に聞いた。安宅満さんは、「小中高と何気なく過ごしていた学生生活に疑問を持ち、他大学から本校を受験した」と語る。また、太田広樹さんは「大空にあこがれロマンを感じた」、野間大作さんは「小さいころからパイロットになりたかった」と言う。航空大学校に不合格となったり、一度社会人を経験した再チャレンジ組も在籍する。

　パイロット学科への入学試験はセンター３科目と身体検査で行われる。身体検査は血液検査、平衡感覚検査など厳しくチェックされ、身体検査だけで半分が不合格となった年度もあるという。また、資格取得時にも身体検査が行われるので、学生たちは勉学だけではなく、健康管理にも余念がない。

　学費と留学時の訓練費などを合わせるとかかる費用は４年間で１６００万円を超えるため、各種奨学金や融資制度を利用するなどして学費を工面する学生もいる。

　授業は、１時間半の授業が毎日４コマしっかり行われ、毎回出席をとる。欠席した場合は補講を受けなければならないなど、管理も厳しい。しかし学生たちは「きついけど好きだから我慢できる」と口をそろえる。授業についていくために平均して１日当たり２、３時間の自習が必要となる。

　１年次は２年生からの留学生活に向けてカリキュラムが組まれ、英語のレベルアップに力が入る。ノースダコタ大学での留学から７月に帰国した金井祥さん（３年）は「渡航してから１０日ほどで実際の航空機に乗ることができ、飛行訓練はとても楽しかった。また、最初は慣れない英語での授業に苦労したが徐々に慣れていった」と留学生活の感想を話す。

　航空会社への就職は楽ではなく、提携先のＡＮＡを受ける場合でも採用試験を受けなければならない。

　遠山誠二教授（６１）は「４年制大学の強みを生かして、視野の広い、教養のあるパイロットを育てたい。また、パイロットの供給の安定化に貢献できれば」と語る。１期生が卒業する１０年春に、真価が問われることになる。

　◇航空会社との協力、桜美林大や法大も
　団塊世代の大量退社でパイロット不足に悩む航空業界と連携し、パイロット養成学科を新設する大学が増えている。桜美林大学は今年４月に日本航空（ＪＡＬ）と航空大学校の協力支援を得てフライト・オペレーションコースを開設した。アリゾナ州立大学での実地訓練も合わせた４年制。

　法政大学も４月に、ＪＡＬと提携した航空操縦学専修を理工学部機械工学科に開設。こちらは学部の４年間で機械工学を履修しながら自家用ライセンスを取得し、プロを目指す学生はさらに大学院（構想中）で学ぶことになっている。進路選択に幅があるのが特徴だ。

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