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♪音楽について語ろうスレ♪
257
:
汚れた花
:2002/07/06(土) 23:21
中原昌也
公園の真ん中でひっそりと耐えて生きてきた 孤独な赤い一輪は
誰も呼んでいないのに そこへ一人の盲人がやってきた
目が不自由なために 彼の頼りなげで不安定な歩行は
足元の赤い花を 無情に踏みつけたのだ
知ったのだ
罪の無い
汚れ無き花だった
もう誰も
奴の事を素朴なロマンチストだと 呼ぶものはいない
深夜の公園で毎夜催される 恋人たちのいきずりの情報も
盗み見したことすらないのである
そこに付随する愛を賛美したことなど
かつて一度も無いのであろう
育ち盛りの子や 親たちの心の中で そんな不安の黒い花が 咲き乱れる
もう我が子を あの公園で遊ばせることは無いだろう
いくら以前のように口笛で 子供たちのために
小鳥たちの声を真似をしても 花の命の尊さに疎ければ
誰も奴には親しくしない 子供たちも近寄らない
俺も食料を買うだけの小銭を 奴にやるのをためらい始めた
高級レストランで 実際に使用されたばかりの
油で汚れた豪華な皿が 洗浄される事なく 次々と食器棚に収められる
そんな様子を厨房で観察しながら 俺も小鳥のさえずりの口真似の練習を試みた
それを本物だと聞き違えた
あの盲人がそろそろやってくるだろう
『これは残酷な罠だ』 そう批難したければするがいい
やがて俺の軽快な口笛が合図となり 豪華な食器棚がついに倒れた
たまたまそこに通りかかった 野蛮な盲人が棚の下敷きに
しばらく奴はそのまま放っておかれた
食器棚の下から聞こえる 盲人の悪態の断片を
闇の底から聞こえる呪いに耐え切れず
世界は絶叫とともに命令する
『奴を苦痛から解放しよう』 たちまち善意の人々がかけより・・・
盲人を助ける瞬間を目撃した
そして俺は家から持参した洒落たビニール袋を頭からかぶった
もう何も見えない 盲人の姿さえも
盲人の黒々とした髭に覆われた口
悪臭と共に底から吐き出される 貧困や苦悩
盲人の黒々とした髭に覆われた口
悪臭と共に底から吐き出される 貧困や苦悩
盲人の黒々とした髭に覆われた口
悪臭と共に底から吐き出される 貧困や苦悩
それを洒落たビニール袋に詰め込む
それを、洒落たビニール袋に、詰め込む。
袋の上に無断でお前の住所を書き入れる・・・
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