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雑談スレ
829
:
正樹
◆6z10n91cnw
:2009/04/30(木) 23:56:51
講談社文庫『日本共産党の研究[三]』
(講談社:立花隆)
−262頁−
(治安維持法違反であることでの政治犯としてではなく、特高スパイ・小畑らへの
査問(尋問)リンチ殺害での一般刑事犯としても収監されていたことでの宮本顕治氏や
袴田里見氏が刑務所から釈放されたことは、一般刑事犯については適用されない
ことでの占領軍の政治犯釈放命令である『勅令730号』が適用されたことについて)
一つには共産党がこのときに持っていた政治力のお陰と言って良いのだろう。
2・1ゼネストがこの年だったことを思い出して頂きたい。革命が間近だと思って
いた人が政府内部や警察署長の中にさえいた時代だったのである。
「警察官のうちにも、共産革命の必然を信ずる者が多く、署長級の幹部でさえ、
共産党に迎合するので、私のように周知の特高経歴者で追放を免れた者など、
まるで戦犯扱いで、ゾルゲ事件の功績で内務大臣から授与された功労記章の佩用
(はいよう)も止めるように勧告され、功績による特権は全て剥奪されてしまった。
署長級の会合のときも、公然と共産主義を礼賛する人がいて、日共や第三国人に
圧力を掛けられると、逮捕した被疑者を釈放したり、或いは奪還されたりした。
警視庁の留置場からさえも堂々と脱出した者もいた。
第一線の警察署では、署長が日共や第三国人に吊るし上げられるので、警視庁では、
署長室を二階に移るように指示し、建物の窓には金網を張り、塀にはガラス片や
釘を植えて、外部からの侵入に備え、籠城戦術を採った。もしも2・1ストが
決行され、民主政権の樹立が宣言されていたら、警察は革命政権に降伏するか、
或いは崩壊することは間違いない情勢であった」(『ある警察官の記録』みすず
書房:大橋秀雄)
司法当局としては、共産党との取り引きと言う意識が働いたのではあるまいか。
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