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雑談スレ
789
:
正樹
◆6z10n91cnw
:2008/04/10(木) 21:26:05
『人類は核戦争で一度滅んだ』
(学研:1982年11月20日発行、第1刷)
−198頁−
核爆発が秘境カッパドキアを生んだ!?
トルコの首都アンカラの南東にあるアナトリア高原中部に、2百
平方キロにも渡って広がることでの広大な荒れ地カッパドキアである。
−204頁〜205頁−
この地下都市では、1万5千人の人間が、相当に長期間に渡って
地表のそれと変わらない日常生活を送っていたと考えられている。
今に、世界のどこに、これだけの人々が、普段と変わりのないことでの
毎日を送れる地下都市があるのだろうか。それだけでも驚異の的なのに、
カッパドキアの地下都市は、まだいくつもあるのである。
未調査、未発見の物を含めると、この荒野の下には、かつて
数十万人もの人々が暮らしていたと言うことになる。古代の人口
水準から言えば、これは驚くべき数字である。現代で言えば、
東京とかニューヨークと言うことでの世界的な大都市の人間が、
そっくり地下に潜り年単位の時間を、そこで過ごしていたことに
なるのだから。
−214頁〜218頁−
現代の地下都市、核シェルター
市民防衛で有名なスイスでも、そのシェルターは、大きな物は
例えばルツェルンのゾンネベルク・トンネルを利用した物(2万人
収容)だし、それの他は伝統的な建物の半地下式、或いは3分の2
地下式の、地表面近くの窓をブロックや土嚢で塞ぐだけの物である。
ソ連を含めたことでの他のヨーロッパ諸国でも、戦闘司令部や要人用
耐核シェルターを除けば、事情は似たりよったりだ。
もっとも、本格的な核シェルターもないのではない。例えば
アメリカ・コロラド州のロッキー山脈の地下にある北米航空宇宙
防衛センターがそうだ。重さ25トンもある耐爆ドアで外界から
隔てられたこの地下基地は、15の鋼鉄製の部屋からなる。それらの
部屋の全て直径8センチの鉄棒を巻いて作ったバネの上に乗っている。
核爆発の衝撃に耐えるためだ。大きな地下貯水池もあり、1400名の
将兵が1ヶ月間を、外界と遮断して作戦指揮活動に当たることができる。
ただ、カッパドキアの地下都市群なら、これと肩を並べられよう。
地下8階建てで地中150メートルまで潜(もぐ)り、内部には
更に深い井戸を備えているのだ。そこに潜(ひそ)んだ人々は、
何千万トンと言うことでの厚い土によって守られている。家畜を
飼ったり、ワインを醸造したり、数十万人の人間が、1ヶ月どころか
月単位、或いは年単位で、そこに暮らして行けたのである。核シェルター
都市として、これに勝る物は考えられまい。少なくとも、現在の
人類は、これだけ完備したことでの大規模であることでの核からの
避難所は持っていないのだ。
『テクノロジー百科’85』
(PHP研究所:1985年1月21日、第1版第1刷発行)
−312頁−
スペースコロニー
人間が恒久的に住めることでの人工の宇宙島。
建設についての技術的な問題は、既に80%解決済み。
宇宙に作られることでの恒久的な居住を可能にする人工島が
スペースコロニーである。1974年にアメリカ・プリンストン
大学のジェラード・K・オニール教授らが提出したプランで、
NASAが、宇宙基地に続くプランとして検討を行っている。
宇宙島建設についての技術的な問題は、既に80%程度が解決
されていると言う。そこで最大の難関はコストと言うことになる。
オニール教授の試算では、仮に1万人収容のコロニーを造るとして、
これに10兆円が掛かると言う。
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